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平成21年12月文化・観光特別委員会-12月07日-01号

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  1. 台東区議会 2009-12-07
    平成21年12月文化・観光特別委員会-12月07日-01号


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    平成21年12月文化・観光特別委員会-12月07日-01号平成21年12月文化・観光特別委員会 文化・観光特別委員会会議録 1 開会年月日   平成21年12月7日(月) 2 開会場所    議会第3会議室 3 出 席 者   委員長 藤 平 一 雄    副委員長 橋 詰 高 志   (13人)   委員  石 川 義 弘    委員   石 塚   猛           委員  君 塚 裕 史    委員   和 泉 浩 司           委員  水 島 道 徳    委員   河 野 純之佐           委員  池 田 清 江    委員   田 中 伸 宏           委員  高 柳 良 夫    委員   杉 山 光 男           議長  鈴 木   茂 4 欠 席 者   (0人) 5 委員外議員   (0人)
    6 出席理事者   区長                    吉 住   弘           副区長                   神 子 雅 行           副区長                   山 田 哲 也           経営改革担当課長              嶋 田 邦 彦           区長・広報室長               内 田 健 一           施設課長                  松 本 浩 一           文化産業観光部長              生 沼 正 篤           にぎわい担当部長              池 田 吉 輝           にぎわい計画課長              石 野 壽 一           文化振興課長                飯 島 守 人           産業振興課長                橋 本 晃 仁           観光課長                  田 中   充           文化産業観光部副参事            三 田   昭           都市づくり部長               高 木 満 夫           都市づくり部参事              齊 藤   充           都市計画課長         (都市づくり部参事 事務取扱)           浅草地域まちづくりビジョン担当課長     柴 崎 眞 一           生涯学習推進担当部長            大 江   勉           教育委員会事務局生涯学習課長        藤 目 裕 久           文化産業観光部参事芸術文化財団)(文化産業観光部長 兼務)           文化産業観光部副参事(芸術文化財団・経営課長)                                 岡 田 和 平 7 議会事務局   事務局長      矢 下   薫           事務局次長     川 崎 裕 明           議事調査係長    行 田 俊 男           書記        近 藤 裕 二           書記        松 浦 和 子 8 案件第1 第70号議案 東京都台東区立下町風俗資料館の指定管理者の指定について   案件第2 第71号議案 東京都台東区立一葉記念館の指定管理者の指定について   案件第3 第72号議案 東京都台東区立朝倉彫塑館の指定管理者の指定について   案件第4 第73号議案 東京都台東区立旧東京音楽学校奏楽堂の指定管理者の指定について   案件第5 第74号議案 東京都台東区立書道博物館の指定管理者の指定について   案件第6 文化政策及び観光について  ◎理事者報告事項文化産業観光部】   1.台東区新観光ビジョン中間のまとめについて                      …………………………………資料* にぎわい計画課長   2.東京都台東区立下町風俗資料館等の指定管理者の候補者の決定について                      …………………………………資料1 文化振興課長   3.(仮称)朝倉文夫展の開催について……………………………………資料2 文化振興課長   4.浅草文化観光センター整備について……………………………………資料3 観光課長   5.「第2回したまちコメディ映画祭in台東」の開催結果及び次回開催について                      …………………………………資料4 観光課長   6.(仮称)第1回したまち演劇祭の開催について(案)                      …………………………………資料5 文化産業観光部副参事                                  (*の資料については送付済み)           午前10時02分開会 ○委員長(藤平一雄) ただいまから文化・観光特別委員会を開会いたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 初めに、私から一言お礼申し上げます。  過日、実施いたしました行政視察におきましては委員各位並びに理事者のご協力により、無事所期の目的を達成することができました。まことにありがとうございました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、区長からあいさつがあります。 ◎吉住弘 区長 おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 本日は卓上マイクのスイッチを必ず押してからご発言願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、傍聴についておはかりいたします。  本日提出される傍聴願いについては許可いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。  それでは、審議に入らせていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 初めに、案件第1、第70号議案 東京都台東区立下町風俗資料館の指定管理者の指定についてから案件第5、第74号議案 東京都台東区立書道博物館の指定管理者の指定についてまでの5議案は、いずれも関連する案件でありますので一括して議題といたします。  また、本案は理事者報告事項文化産業観光部の2番、東京都台東区立下町風俗資料館等の指定管理者の候補者の決定についてが関連いたしますので、説明と一括して報告を聴取し、審議を行いたいと思いますが、いかがでしょうか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定いたしました。  それでは、第70号議案から第74号議案までの5議案及び報告事項について理事者の説明を求めます。  文化振興課長、説明願います。 ◎飯島守人 文化振興課長 それでは、説明に入ります前に、まず区の文化施設に対する指定管理者制度の運用について、また今回の運用上の課題について説明させていただきたいと存じます。  指定管理者の選定方法についてでございますけれども、指定管理者は公募によることが原則でございます。しかしながら、台東区指定管理者制度運用指針により、例えば書道博物館のような文化施設につきましては、施設の寄贈の経緯や事業の専門性、その他政策的見地から特定の団体、この場合は財団法人台東芸術文化財団のことでございますが、これを指定管理者に選定する必要がある場合は公募によらないで再選定することができるとされております。また、公募によらない場合は選定の手続として審査会を設置し、過去の管理実績や指定管理者としての適正などを判定すると定めております。  次に、本来指定管理者は施設ごとに選定することを基本としておりますが、これにつきましても運用指針に、区内に複数の類似施設がある場合には効率的、効果的な管理運営を行う観点から、これらの施設について同一の指定管理者を選定することができる、すなわち一括で選定することができると定めております。  このため、本件の文化施設の指定管理者の再指定に当たりまして、公募によらず、また文化施設5館について一括して芸術文化財団より再選定の申請を受け、審査会による審査を行い、指定管理者の候補者に決定をし、これを区としてさらに審議をいたしまして、同財団を指定管理者の候補者と決定した上で議会の議決をいただくために議案を提出させていただいたものでございます。  このように、再選定に当たりましては、昨年度定めました台東区指定管理者制度運用指針に基づき、手続を進めてきたところでございます。  一方、今回指定管理者の期間の満了を迎えるさまざまな施設の指定管理者の選定の経過を見ますと、指定管理者制度運用指針の細目につきましては個々の審査会の要綱に基づいて決定をいたしたため、全体としては選定委員の選び方、選定基準、配点及び基準点のばらつきが生じております。そこで今回、区として目安となる統一的な基準を用意いたしまして、整合を図ることで審査結果の明確化及び審査作業の効率性を図っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、資料1をごらんいただきたいと存じます。  報告事項、東京都台東区立下町風俗資料館等の指定管理者の候補者の決定について、ご説明を申し上げます。  初めに、項番1、対象施設及び候補者でございますが、対象施設が下町風俗資料館を初めとする文化施設5館、再選定といたしまして、候補者の名称、財団法人台東芸術文化財団、代表者、理事長、神子雅行、所在地、東京都台東区下谷一丁目2番11号でございます。  項番2、指定期間でございますが、平成22年4月1日から平成27年3月31日までの5年間でございます。  項番3、選定経過でございますが、9月28日の本委員会に報告しました後、10月20日に団体からの再選定の申請が提出され、11月9日に再選定審査会による審査を行ったものでございます。  項番4、審査委員の構成でございますが、学識経験者として東京藝術大学の根木昭先生を委員長に、企業経営者で指定管理者施設管理評価委員会委員の方、台東区外部評価委員会委員で台東区次世代育成支援地域協議会委員の方、区職員3名、合計6名で審査をしたところでございます。  裏面にまいりまして、2ページ目ごらんいただきたいと存じます。  項番5、選定基準でございますが、1、応募者の安定性・継続性、2、施設の管理運営に関する基本的考え方、3、管理運営内容の充実度・独創性等、4、運営の効率性、5、プレゼンテーション、質疑応答を踏まえた総合的評価の5項目でございます。  項番6、団体の得点でございますが、まず配点は、これまで実施してきた指定管理者施設管理評価委員会の報告等を踏まえまして、審査項目5項目についてごらんのように配点をいたしまして、合計420点とすること。7割以上の得点を指定管理者としての適性を満たす基準とすることなどを審査会で取り決めて審査したところでございます。  審査結果でございますが、合計点362点、100点満点に換算いたしますと86.2点と基準の7割を超え、審査会として財団法人台東芸術文化財団が指定管理者の候補者として適切であると判断をしたところでございます。  審査会での主な意見でございますが、財団のほうは入館者10%増を図るということを目標としております。これに対しまして、職員参加の検討会を設け、対策を講じている、また施設入館記念グッズの検討も行っている、またリピーター対策も行っているということで、積極的に取り組みを進めていることは高く評価されました。  一方、経営の効率化をさらに進めてほしい、また区立文化施設は地域の宝である、区民や子どもたちへの出前講座、PR等に力を入れてほしい、また書道博物館のような全国区の施設と下町風俗資料館のような地域密着型の施設など、それぞれの施設の特徴を生かしてPRの戦略等を考える工夫が必要ではないかなどの意見がございました。  項番7、今後のスケジュールでございますが、本議会議決終了後、4月1日に同指定管理者と協定を締結するものでございます。  それでは、第70号議案から第74号議案まで、東京都台東区立下町風俗資料館、同一葉記念館、同朝倉彫塑館、同旧東京音楽学校奏楽堂、同書道博物館の指定管理者の指定について説明をさせていただきます。  本議案は、平成22年度から5年間、区立文化施設の運営を行うため、指定する指定管理者について議会の議決をお願いするものでございます。  恐れ入りますが、第70号議案 東京都台東区立下町風俗資料館の指定管理者の指定についてをごらんください。  本件の提案理由でございますが、表記施設の指定管理者を指定するため、地方自治法第244条の2第6項の規定に基づき提出するものでございます。  次のページをごらんください。  施設の名称、指定管理者の名称、指定期間については、ただいまご報告させていただいたとおりでございます。  以下、第71号議案から第74号議案まで、東京都台東区立一葉記念館、同朝倉彫塑館、同旧東京音楽学校奏楽堂、同書道博物館につきまして同じ内容で提出させていただいております。  よろしくご審議の上、可決賜りますようお願い申し上げます。  説明は以上でございます。
    ○委員長 それでは、本件についてご審議願います。  池田委員。 ◆池田清江 委員 今のご説明で指定管理者という制度をとっておいても公募によらず、外の指定管理に任せるだけの業務ではないという意味がよくわかったんですけれども、指定管理者というのは本来プロポーザルでいろいろな参入があって、その上で競争原理といいますか、そういった形で運営が行われているんでしょう。また書道博物館のように、これはやはり民間に任せるようなものではないという大変貴重なものがそろっていますし、そういった意味では大変よくわかるんですけれども、確かにこの指定管理者制度という形をとっていくならば、例えば民間の指定管理者がもしやったならば、もう少しこういったこの経営努力といいますか、そういったものがあるのではないか。あるいは総合的評価といいますか、そういったことも行いながら一つの成果といいますか、そういったものが見えてくるものがあるのではないかと思うんですけれども、下町風俗資料館にしても一葉記念館にしても、書道博物館も含めて、そういう何か経営という意味での考え方が、やはりほかの指定管理者制度に比べますと少し薄いのではないかと思うんですが、その辺どうでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 お答えをさせていただきます。  こういった文化施設の管理運営ということで、確かに指定管理者の制度は民間を参入させて運営の効率化といいますか、経費の縮減とサービスの向上ということを求めるものでございますけれども、文化施設の場合はやはりどうしても収蔵品の保存ですとか、それから調査研究、またそれの成果である展示等、そういったものを行っていくということもありまして、どうしても維持管理経費の部分がかかってくるということもございます。また、委員おっしゃるとおり、さまざまな経営努力ということで収入増を図っていく必要もあるだろうというふうに考えております。  そのために、財団のほうでグッズを検討したり、多くの入館者をふやしていこうということを内部で検討して、さまざまな取り組みをしておりますので、そういう意味では、そういった経営の視点ということは十分考えてやっておられるというふうに私どもは評価をしております。 ○委員長 池田委員。 ◆池田清江 委員 比較するわけではないんですけれども、例えば東京国立博物館の場合には独立行政法人に移行されましたよね。それが10年ぐらい前ですかね。それからは非常に出し物が違ってきたり、あるいはその中で結婚式だとか裏庭で茶会だとか、いろいろな催し物が行われるようになって、大変活気が出てきたように思うんです。やはりそういうところも、よく一つの参考にいたしまして、もっともっと――例えば書道博物館のような大変なお宝というか、そういったものもありますし、一葉記念館においても、新しく建った割には当初はすごくにぎわったけれども、その後余り続いていないとか、そういったこともありますし、今、経営努力をされるということでお答えがありましたけれども、そういうもう少し活気のあるような方向に持っていっていただければと思うんです。その辺、具体的なこういうことをやっていくという――今グッズということもありましたけれども、もう少し何かありますか。その辺どうでしょうか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎岡田和平 文化産業観光部副参事 それでは、財団のほうからお答えをさせていただきます。  ただいま文化振興課長のほうからも少しお答えを申し上げましたけれども、私どもといたしましては、ただ持っている資料を展示するというだけではなくて、やはり多くの方に興味を持っていただけるようにと、いろいろ仕掛けを考えていかなくてはいけないだろう。ただ、お茶会とかいう先ほど委員のお話のようになってしまいますと、スペースの関係もございますから、なかなか難しいんでございますけれども、例えば一葉記念館などでは一葉さんの書いた字を読めるように崩し字を勉強しようですとか、あるいはこれからの時期がまさにそうなんですけれども、はがきに絵をかくような講座をやりまして、そういった観点からちょっと興味を引いていただいて、まずは来ていただこうと、そういうような努力を始めたところでございます。これからもいろいろな自主事業を考えまして、1つの方向からではなくて、多面的にPRをしていきたいというふうに思っております。 ○委員長 いいですか。  高柳委員。 ◆高柳良夫 委員 池田委員の言うこともあると思いますので、PRが足りないということで、せっかくこれだけの財産を持っているのは恐らく23区でも全国でも台東区だけではないかと思うんですね。それが生かし切れていないということは確かだと思うんです。  それで、芸術文化財団がこれから5年間ですか、指定管理者でやっていくことについては、非常に私は賛成なんです。ということは、やはりこれだけの歴史と伝統のあるものを持っていて、民間の方が来たときにどれだけ、そこまでのこと――今までの歴史ですよね、理解してくれるかというと、ちょっと問題があるので、それでその積み重ねの中にこういうものがあるということ。  もう一つ、例えば書道博物館なんかは1万6,000点のうちで恐らく3,000点ぐらいしか整理できていない、3,000点もできていないかな。まだまだこれからあるものですから、これから継続してやっていく上においては、やはり今までの芸術文化財団がやっていくべきだと思います。ただ私が心配していますのは、やはりPRの点もそうなんですが、民間の方が来て、そこがどうなってしまうということではないにしても、これは本当の財産ということとして、しっかりと区が管理していくというか、まずそれを大事にしていく気持ちを持ってもらいたいということと、それから今後続けていくにあたって――5年間でしょうけれども、その後のことはわかりませんけれども、少なくともPRの中で、これを生かし切れなければ、せっかく芸術文化財団にお任せしても何だということになってしまうので、東京国立博物館との連携で1年間、非常に成果を上げたこともありますし、それから私も見に行ったんですけれども、ことしの東京藝術大学の中で一部、例えば書道博物館なんかにも、いろいろなものを飾って、やはりこういったことを繰り返し宣伝していただくということと、それから観光の区ですから、我々観光ともっと密接に財団のほうがつながってやっていただくことによって、さらにこういう財産が生きると思うので、その点がちょっとまだ私たち不満足な点が――私たちと言ってはいけないんだ。私が思っているのは、この間委員長もそうなんですけれども、たまたま委員長と一緒に区民文教委員会の視察に行ったときに、これからNHKのドラマが始まります。その松山市がすごい宣伝をしているんですね。  今度のドラマの中に正岡子規がもちろん出てくるんですが、これは今、子規庵というのがあるんですが、直接区とは関係ないにしても、せっかくのいい機会に正岡子規をうまく――「のぼーる」でしたか、この間、向こうの松山市長が来てくれて、台東区長と野球といいますか、交流を含めて、これは宣伝、観光と含めて、この芸術のほうも関係あると思うんですね。ここら辺のところを連携してやっていただければ、もっともっと台東区の名前が全国に広まると思うし、松山市が必死になって、たった1本のNHKのこれからのドラマですね、「坂の上の雲」に対して、まちを挙げてビラをまいてすごいんです。見てきてびっくりしてしまったんです。  これぐらいの姿勢を持ってやっている向こうの市の姿勢に、やはり台東区ももうちょっと刺激してもらって、観光と芸術というものをもっともっと、せっかくの財産を生かし切れないところがあると思うので、何とかこれから引き続いて、またこれからこの後、朝倉文夫展もありますけれども、含めてやっていただきたい。  これは今、池田委員からも話がありましたけれども、民間のノウハウというのも非常に大事なので、そういったものも取り入れながら、ぜひせっかくの財産、台東区を……、子規庵と例えば書道博物館の関係も、中村不折さんと正岡子規とは非常に密接な関係があるんです。そういったものを余り宣伝していないんですよね。それをうまく利用して、これからNHKの放映で、この1年間でさらに――子規庵と言えばもう有名なんだけれども、中村不折の書道博物館というとピンとこないんです。だから、逆に正岡子規を通して書道博物館を売り込むぐらいの姿勢でやっていただきたいと思うので、そこら辺のところはどうでしょうか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎岡田和平 文化産業観光部副参事 書道博物館と子規庵との関係でございますけれども、今、高柳委員からお話がございましたように、2人の関係は結構深いものがございまして、書道博物館のほうにも中村不折が書きました正岡子規の肖像画――スケッチなんですけれども、そういったものがございましたり、手紙のやりとりもあったようで、手紙なども所蔵しております。正岡子規の命日が9月19日でございまして、子規庵のほうでは毎年9月1カ月間を「へちま忌」と呼びまして、特別展を開催してございます。その時期は書道博物館におきましても1カ月間お互いにPRをするとともに、書道博物館では正岡子規の書簡を展示をいたしましたり、あるいは相手の館の入館券の半券を持ってきた場合には割引の料金で入館できるというようなことも、ここ数年続けてきてございます。  ただ、9月だけでございますので、今回の放映を機に、私どもの書道博物館では1月5日からまた新しい企画展が始まるんでございますが、そのときに今申し上げました中村不折の書いた子規の肖像画のスケッチあるいは書簡なども展示をいたしまして、そのPRのチラシを子規庵にも置いていただいて、これまで以上に連携を図りまして、ぜひ書道博物館の持つすばらしさと正岡子規の今回の取り上げられたものをうまくリンクさせまして、PRに努めていきたいと思っております。 ○委員長 高柳委員。 ◆高柳良夫 委員 ありがとうございます。それだけNHKの放映にひっかけてやっていただけると非常に心強く思っております。だから、正岡子規さんを利用するということではないんですけれども、やはりせっかくの有名人をこの1年間に大いに宣伝して、書道博物館とのリンクですね、9月だけというお話がありましたけれども、これ1年を四季を通してやっていただきたいというふうにお願いしまして終わります。 ○委員長 ちょっと今、高柳委員の話で、これはもう全然違ってしまうんですが、指定管理者と外れる子規庵の件なんですけれども、子規庵と連携をとると言うけれども、子規庵はどこが運営しているんですか。  それから、ちょっと聞くところによると、子規庵が非常にこれからの話題は多いんですけれども、何かあそこ売りたいとか、そんなような話があるように聞いているんですが、そこら辺のところの情報というのはあるんですか。  生涯学習課長。 ◎藤目裕久 生涯学習課長 運営でございますけれども、財団法人の子規庵保存会が現在運営しております。  それで今、委員長のほうから売買のお話がございましたけれども、これはさかのぼりますと平成5年当時、そういうお話があったやにはお伺いしております。当時は非常に運営が困難であって、お金もなかなかないということで、東京都からもいろいろ指示がございまして、当時は週に1日2日しかあけていなかった現実もございました。ただ、ここのところ、平成11年ぐらいからは週3回、それから平成14年からは月曜休館以外はすべてあけておりまして、なおかつありがたいことに平成16年には海老名香葉子さん、それから「笹の雪」の社長さんになります奥村さん、そういう方々が中心になりまして、友の会が発足をされまして、現在は週6日間、完全な形で運営されております。 ○委員長 今の報告を聞くと安心するんですけれども、何かそんな話があったので、今もしそういう経営的な問題で保存会が運営できないというふうなことであるなら、これはやはり考えないといけないのではないか、そういう思いがちょっとあったのでお聞きしただけなんです。  生涯学習課長。 ◎藤目裕久 生涯学習課長 ただいまのお話でございますけれども、私どもでも文化財の担当をやっておりまして、文化振興課、それから観光課のほうとも連携をとりまして、あらゆる情報をとっております。そういう中で、やはり今現在の状況はどうなのかということで、理事の方とか直接的な詳しい話はしないまでも、いろいろな話の中で情報をいただいております中では順調に推移をしているというふうに聞いております。 ○委員長 どうもありがとうございます。  杉山委員。 ◆杉山光男 委員 一番最初にご説明があったこれからこの5つの文化施設をどういう形で運営していくのかという基本方針については、改めて論議をして今のようなご報告をされたということですか。というのは、極めて重要な今後5年間財団で行くのか、あるいは民間のノウハウをもっと積極的にということになるのかという大変重要な方針だと思うんですけれども、それが何か何も資料もなくて、さらっとご報告だけで、大体この委員会でそれは論議する話なのかななんて思っていたんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。むしろ新しいというか、もっと積極的に財団で――5年間というのは結構長期ですよね。長期にやっていこうという話だったら、所信表明でもあってもいいような話かと思いますけれども、ちょっとその辺はこれまでの論議というのはどうなっていたんでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 今回、文化施設を含めて30幾つ施設の指定管理の期間が満了を迎えて、福祉ですとか、さまざまな分野の施設につきまして、どうするかということで、それにつきましては昨年度この運用指針を定める段階で庁内で検討して、こういった指針を定めてきたと。それにつきましては企画総務委員会のほうにご報告をさせていただいて、その上でこの選定の手続を進めさせていただいたということでございます。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 企画総務委員会でやっているという話だったらいいんですけれども、文化施設をどうしていくかという、外郭団体ですよね、財団は。そこがやるのがいいのか、民間のノウハウをもっと使ったほうがいいのかというのは、ここの委員会でも相当論議してもいいような話かなというふうに思っていたんですけれども、今のようなお話ですと、ここではなくて企画総務委員会でやったというふうなお話ですから、それはそれで、すみ分けだったらやむを得ないなというふうに思いますが、ちょっともう少し丁寧に説明があって論議があってもしかるべきだなというふうに思います。  それから、委員長もう一つ。書道博物館のことでお聞きしたいんですが、集客をどうやってふやすかという話になると、先ほどのお茶会の話もありましたけれども、そういうノウハウというか工夫というか、それは民間のほうがあると思いますが、もう一つの面として、やはり学術研究がどこまで進むのかということがあるかと思います。書道博物館については、区がご寄附をいただいて区立として整備をして、その後、学術研究、俗に言えば何か新しい発見があったとか、新しいものが、先ほど子規の肖像画だとか書簡のお話がありましたけれども、その後、区が運営をするようになって、区立として展開をしていく中で新しい発見というのはありましたでしょうか。学術研究が進んだんでしょうか。また、その体制があるんでしょうか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎岡田和平 文化産業観光部副参事 先ほどちょっとご質問でもありましたけれども、書道博物館に約1万6,000点ある資料のうち3,000点程度の調査が終わっているという段階で、今年度補正予算で調査員の経費をお認めいただきまして、9月以降、調査のほうを加速して進めております。その中で公にこういう発見があったというふうに申し上げられるような状況にはなっておりませんけれども、調査は着々と進めておりますし、そしてその中で展示に出せるものについては区民の皆さんに、あるいは全国の皆さんに広く公開をしていきたいと考えているところでございます。  また、学術の研究、発表ということにつきましては、書道博物館の研究員が――専門誌でございますけれども、さまざまな研究発表しているところでございます。 ○委員長 いいですか。  和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 この前の子育て支援特別委員会でご説明いただいて、次の指定管理者の選定からみたいなお話もあったのに、また聞いてしまって申しわけないという気がするんですが、選定委員の方6名、うち3名が理事者。子育て支援特別委員会のときは担当の職員、課長が1名だったり2名だったり、そこに根っこがないという指摘をさせていただきましたが、今回これは3名になっている。逆にふえている。半数が役所の方。相手も役所の外郭団体。それで、この3名の識見の方、中小企業診断士の方もおられないようですし、裏面を見て、応募者の安定性・継続性について、団体の財務状況、また4番の運営の効率性についても収支計画の確実性、数字をしっかり見なければいけない項目がしっかり入っていますよね。そこに数字が見られる方が入っているんですか。どなたも6名立派な方だと思いますよ。立派な方だと思う。立派だと認めた上で、この数字を見られる方はどなただったんでしょうか。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 私も同じ意見なんですけれども、今回のこの6名の方それぞれどういうような視点をその委員の方に求めて委員に選定したのかというのをちょっとあわせて報告願いたい。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 お答えをさせていただきます。  1点目の財務状況ですとか経営の効率化の部分を評価される方はどなたかというご質問でございますけれども、木村委員は企業を経営されている方でございますし、また指定管理者の施設管理評価の委員をされて、施設管理者の指定管理の中ではそういった財務状況等もつぶさに判断をされて評価をされているということもありまして、この方が中心になって評価をしていただいたということでございます。  2点目のそれぞれの委員がどのような役割といいますか、どのような視点から評価をされたのかということでございますが、まず根木先生は文化政策懇談会の委員さんでもありますし、また外部評価委員もやっていただいております。法学博士の方ですので、そういった文化振興施策の法的な基盤ですとか、そういったものですとか、それから文化政策、文化に関する事業全般にわたって精通されている方でございますので、主にそういった視点から見ていただいたということございます。  また、木村さんは先ほど申し上げました経営者の視点から、収支計画ですとか組織運営、指定管理者としての実績等を評価をしていただいた。また、指定管理者制度に精通されている方だということでございます。  池尾さんは、行政施策全般、地域の視点ということで、外部評価委員をやられたり、また次世代育成支援地域協議会の委員をされておりますので、その全般的な施策評価、また地域の視点、それから次世代育成の環境づくり等の視点から文化施設がどういった機能を果たすべきなのかといったような視点も含めて評価をしていただいたということでございます。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 お答えいただいていないところがありますので、もう1回聞きますけれども、なぜ6人で、なぜ3人職員の方が入られて、これお一人お一人についてどうのこうの文句があると言っているわけではない。ただ数字を見るのが企業経営者。私もですよ。企業経営者なんて、その言葉で言ったらどのぐらいいると思いますか。そういう企業経営者が数字を見てもらうのに頼るのが経理士さん税理士さん、また中小企業診断士さんではないですか。それで、企業経営者だから数字が見られるって、そんな論理武装はないです。だから、この人がいい悪いではなくて、ここになぜもう1人2人そういう方を入れていないのかという話をしている。  それと、池尾さんだって、私はよく知っている方ですから、この人に対してどうのこうのではないです。この人はでも体育でしょう、体育の視点から見るならそれはそれでいい。リバーサイドスポーツセンターもこのメンバーで一緒にやってしまったんでしょうから、それはそれでいいですよ。だけれども、文化ということで考えた場合には、もう1人2人入ってもいいでしょう。何も6人でなくてもいいでしょう。だから、何で6人、何で半分が役所、何で数字がわかる人が入っていない。それもう1回明確に答えてください。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 運用指針の中では区職員に加えて外部委員を加えることができるという規定があって、それで職員と外部委員を結果として同じ比率にしてしまったんですけれども、今、和泉委員のほうからもご指摘いただきましたので、委員のご指摘も含めて、今後こういった審査会の構成等をどうするかというのは考えていくということで、よろしくお願いいたします。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 ちょっと間違えないでください。私は役所の方がもう皆さん、石野課長も藤目課長もみんな優秀な方だからいいんですよ。いいんだけれども、それをこの人数をこういうふうにするとか一定のものがどこにあったのか。そこが聞きたい。民間がどうとか芸術文化財団がどうとかではなくて、最初から芸術文化財団だから身内の査定だからこんなものでいいかというようなにおいしか感じないんだよね。どうせ芸術文化財団を選ぶんだから、それだったらこんな、おためごかしというと取り消せと言われるかもしれないですけれども、配点420点にして得点362点をつけて86.2%ですと言って、したり顔でこんな数字を出さないでという感じなんだ。どうせ身内でやっていて、余り数字がわからない人ばかりでやっていて、これで86.2%。だから、この細かい数字なんか出す必要ないではないか。最初から芸術文化財団で行くと言っているんだから芸術文化財団でいいではないですかという会議を10分しましたという報告のほうがよほど素直だと思う。こんな何か一生懸命やったと言ったって、一生懸命やったふうではないんだもの。  それでいて民間がどうたら、芸術文化財団がどうだらということではなくて、次にやりますと言って5年後。もう1回やるか、これ。この議案を認めないでということだってできるわけですよ。与党だから全部なんでもかんでも賛成するかどうかというのは、これからわからないよ、単純にね。5年後に直すんだったら、今直したものをもう1回出し直しするという気があるのか。答えてください。 ○委員長 文化産業観光部長。 ◎生沼正篤 文化産業観光部長 今この財団の審査に当たりまして厳しいご指摘でございます。私どももそれなりに基本的にこの審査をきちんとしようという思いでやってきたんですけれども、やはりそういう意味では慎重性、またはそういった広範な考え方が足らないというふうなことのご指摘でございます。また、区全体として指定管理者の選定に当たっての基本指針の部分について、まだ詰めが甘かったということもございます。それらの点は今後、慎重に見直しをして、きちっとした統一性を持った審査方法というものを追求して、きちっとやってまいりたいと思いますので、よろしくご理解いただきたいと思います。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 ですから、私は和泉委員が聞いたような話を総括的に聞いたんです。大体どういう方針で、どこで論議をしてここまで来たのか。その方針をちゃらっと資料もなく最初に短時間で報告をされて次に移るから。また今のご答弁だと、いや、至りませんでしたという話だったらですよ、それはもう5年というのは長過ぎるから、では1年か2年にして、もう1回抜本的に方針を論議して、それでそれにふさわしい審査の期間も設けて、メンバーも選定してやろうではないかというふうにならなければいけなくなってしまうんですよ、それは。本来そうすべきだと思いますけれどもね。  ただ、どこで論議したのかといったら企画総務委員会でやったというから、企画総務委員会でそれなりの論議をしたのかなと。申しわけないけれども、私のほうで共産党で十分にその論議をしておりませんけれども、もしやっているとしたら、それはそれで、さらりと至りませんでしたという答弁ではなくて、これは企画総務委員会で十分やって、こういう方針で来ましたという答弁をしないと、何か与党から追求されたら、ふっと迎合してしまうような答弁だったら話がますます混乱しますよ。もうちょっとはっきりさせてもらいたいと思います。 ○委員長 関連、田中委員。 ◆田中伸宏 委員 これ指定管理者の制度を入れるということは、ある種の競争原理というか、いろいろなところから公募してなるわけだから、そうするとこの名称が財団法人台東芸術文化財団となっているんですけれども、例えばこの財団が文京区で同じような施設があったときに、その中で指定管理者になることができるんですか。例えばそういう応募することはできるのかどうか、それちょっと聞きたい。文京区だとか千代田区だとか、ほかにあったと思う。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 今回、文化施設の指定管理に当たりましては、原則は公募が原則なんです。指定管理者をどういう団体に任せるかということは、原則としては民間を参入させるという趣旨がありますので、公募して行うというのが原則なんですが、文化施設について申し上げますと、これは先ほど申し上げましたけれども、書道博物館ですとか、それから朝倉彫塑館ですとか、寄贈された方の思いといいますか、そういった経緯があって…… ◆田中伸宏 委員 私が聞いているのはそういうことではなくて、この財団が文京区で同じような施設があったときに参加できるのかということなんです。ほかの区だとか、こういう同じような施設があったときに、この財団が応募できるのかということを聞いているわけ。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 芸術文化財団は区民の文化・スポーツ等の振興を図るということを設立の趣旨といたしておりますので、そういうことがあって台東区の芸術文化財団が指定管理者として候補者に決定をしたということでございまして、文京区のそういった財団等がもしあったとして、そういうところが台東区のというのは普通は余りないのかなと思います。 ○委員長 その部分だけきちんと説明してください。 ◎飯島守人 文化振興課長 逆に台東区が文京区の施設の指定管理者になるということは、普通はないと思います。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 関連だと思って、ずっと黙って聞いていたら、どんどん違うほうへいってきたので。議案については議案を全部見るとというか、芸術文化財団というのは理事長も立派な方ですし、区の財産を守るというか、先ほどの寄贈者の方のということで、私はそれはもう大前提として認めるんです。だから、この議案についてはおかしいよと先ほど言ったけれども、基本的には全部認める。芸術文化財団でいいんです。芸術文化財団がやるべきなんです。こういうのは第三者に任せて、経営感覚とか余り入れてもらって学術研究も疎かになったり、財産を守れないようなところには私は指定管理に出してほしくないから、本来なら自分のところでやる、芸術文化財団がやるというのがベストだと思っていますから、議案については認めるんですけれども、先ほど言ったこの選定方法とか、この資料がおかしい。その指摘なんです。  だから、部長にそうやって答えていただいたんですから、議案については認めますけれども、だから何もしなくても、私は芸術文化財団でやると言えば、それはそれですばらしいと言っています。何かとってつけたようなものをつくられたのが何かおもしろくないね、よくないね。せっかく芸術文化財団というすばらしいものが、逆にこれによっておとしめられた気がするんです。だから、この選定方法はおかしい。それだけは言って議案については認めます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 私も議案については認めますが、今回の一連のこの再選定ですか、あといろいろと先ほども話を出したように審査の構成委員だとか、あとは全体の得点の配点だとか、そういうところについては再度、鋭意に再検討していただきたいというふうに思っております。  その中で1つだけ、ちょっと確認したいんですけれども、一番初めに説明があったように、書道博物館はいわゆる専門性、公募しないという大前提があったわけですよね。それの理由として、専門性及び政策的な見地ということで公募しないというのは私これはわかるんです、ここの分はね。だから、この1番から4番のグループと5番は5番で、やはり別にやるべきではないかなと私は思うんですけれども、それはなぜ一緒のくくりにしてしまったのか。そこをまずちょっとお伺いしたい。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 お答えをさせていただきます。  各文化施設、指定管理の趣旨からしますと、施設ごとにやるということは確かに委員ご指摘のとおりだと思います。ただ、こちらの文化施設は個々の取り組みもさることながら、施設同士また財団と各施設一体となって取り組んでいるということもありまして、一括で審査をさせていただいたということでございます。  また、それぞれの施設の特徴で申し上げますと、確かに書道博物館も大変貴重なものをもちろん持っているわけでございますけれども、それぞれ一葉記念館もそうですし、朝倉彫塑館、また旧東京音楽学校奏楽堂東京藝術大学さんがそもそも旧東京音楽学校の時代に創設されて管理をしていたということで、一時移転の話があって、区内に移転、区がかかわって上野公園内に移築をしたという、そういった経緯もございます。  また、下町風俗資料館にしましても、建物というよりは中の収蔵品は主に区民の方からの寄贈を受けていると、そういう地域密着といいますか、思いがある。それぞれに特徴があるわけですけれども、それぞれに貴重なもの、また重要なものがあるということで、一括をして審査をさせていただいたということでございます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 私の見方からすると、この書道博物館がまず専門性のある施設だから、今までどおり芸術文化財団がやると。芸術文化財団はあとどこをやっているかと改めて見たら、下町風俗資料館、一葉記念館、朝倉彫塑館、あとは奏楽堂だということで、寄らば大樹の陰ではないけれども、たまたま書道博物館は芸術文化財団がやっているから、ほかのところも何か一緒に抱き合わせでやるような、そんなようなイメージになってしまうので、例えば今回は――先ほど言ったように議案を了承はしますけれども、ぜひ次回は、本来は一つ一つの建物で指定管理者を決めていくのが筋なので、できれば一つの提案なんですけれども、書道博物館というのはやはり特化した専門性のある施設だと私は思います。ですから、本来は書道博物館なんかは――先ほど田中委員がおっしゃったように、もし仮に芸術文化財団が今後もやるのであれば、ほかの地域ですよね、例えば文京区だとか千代田区とか、どこだかわからないけれども、ほかの自治体がやっているような書道に特化したような施設のところを例えば請け負ったって私はいいのではないかなと思うんです。そうすることによって、芸術文化財団がさらに書道というところの専門性をよりきわめられるのではないかというような意見を私は持っているので、5年後の見直しのときには、ぜひこの書道博物館とそれ以外のところの施設の分離というんですか、そういうものをぜひ検討していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◆池田清江 委員 関連でいいですか。私も実は最初の質問のときに、ちょっとそれを言いたかったんですけれども、今、河野委員が言ったように書道博物館の施設の中身と、それから下町風俗資料館と、それから一葉記念館とは何か状況的に違うのではないかと思うわけですよね。むしろ下町風俗資料館や一葉記念館のほうは例えば芸術文化財団でない、例えばですね、もし民間が指定管理になった場合には、もっと違ったイメージで、例えば経営努力の仕方にしても違ってくるのではないかなというイメージがすごく強いんですけれども、その辺も含めてちょっとお答えください。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 それぞれ特徴を持った施設ということで、今のご指摘いただきましたように、例えばほかの区なり、地域の書道なら書道に特化したところと連携ですとか、また下町風俗資料館はまた別な形ですとかということを今さまざまご意見いただきましたので、ちょっとそのあたりにつきましては今後検討させていただきますけれども、指定管理者を今回芸術文化財団が一括して運営管理しているという実績が高く評価されておりますので、そういうことも含めて今回は指定管理者としていくということで考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○委員長 ちょっと今までの議論を聞いていまして、今これは指定管理者について企画総務委員会でもいろいろ議論なさってきて、この文化・観光特別委員会の中で報告をいただいたわけですけれども、まだ指定管理者という制度が余り皆さんに理解というか、そういう部分でちょっと不足している部分があるので、もっと明確にちょっと説明をしていただきたいんです。           (「それはわかっていますよ」と呼ぶ者あり) ○委員長 ですから、こういう報告書が出てきているわけで、あくまでも指定管理者について企画総務委員会で議論がなされているならば、今までのこの話について、やはりこの項で言えば文化・観光特別委員会では、これは先ほどからいろいろな意見で異論はないようですので、そこら辺のところを説明していただければ了解できるのではないか。  経営改革担当課長。 ◎嶋田邦彦 経営改革担当課長 お答えを申し上げます。  指定管理者の指針に関しましては、昨年の12月の定例会、企画総務委員会のほうで指針についてはご報告させていただきました。今回39施設、ちょうど17年度から導入いたしまして1巡目が終わって、39施設が再選定または公募の対象になったわけでございます。今回この指針に基づきまして、基本的には原則は公募ということで、その際には選定委員会を開いて競争して、その中で適切なものを選んでいく。再選定の場合にも、できる限りその客観性ですとか、透明性ということを考慮して審査会を設けて実施をする、同じような形で実施をするというような指針を立てておりました。  ただ、現実問題といたしまして、審査会のあり方、再選定という中で民間に任せるものと、このような外郭団体という、そういったものもございます。審査会のあり方として、どれが適切だったのかということは若干詰めが甘い部分がございました。その中で若干こういったばらつきなども生じてきておりますので、この点につきましては指針を再度見直しまして、また庁内で詰めまして、企画総務委員会のほうでご報告させていただきたい、そのように考えております。
    ○委員長 水島委員。 ◆水島道徳 委員 私が思うには、台東区のすごく貴重な財産とかそういうもの、後世に残していかなければいけないものを、ではどこが根本的に管理するのかということが一番大事だと思うんですよね。指定管理を民間に任せるからだめだという論理はないとは思うんですけれども、そうはいっても区の財産を考えるという基本的な方針、今回も文化財の保管ということで指定管理を決めたということですから、私的にはそこの根本的な部分を区の財産をどういうふうに扱うか、その点は決まってこのように流れてはきているんですが、もう一度考えをまとめていただきたいというふうに思います。そういうことが決まっていかないと、先ほどのPRもアピールも、なかなか民間には行政は勝てない部分もたくさんあると思いますので、そこの根底にあるものを決めてから、そういう方向も決めたらいいのではないかなというふうに検討していただきたいんですが、今までの経緯の中で、ここに至るまで、またこの5年間の指定管理に至るまで、いろいろと論議はされてきたと思うんですけれども、今後どうしていくかということは、もうお決まりになっているのかお聞きしたい。 ○委員長 経営改革担当課長。 ◎嶋田邦彦 経営改革担当課長 指定管理者につきましては、ちょうど1巡目が終わって、1度立ちどまって、その検証をする時期ではないか、そういったような議会のご質問がございます。区長答弁でもございますけれども、今までは民間のノウハウを活用するということで指定管理者制度の移行のほうになびいていた面もあるんですが、何も公の施設の管理運営主体として何が適切なのか、それは直営なのか、それから民間なのか、外郭団体を活用するのか。何が公の施設として最も効果的な活用ができるのか、そういった視点をしっかりと定めている。そういった観点で適切な運営主体を選んでいく、そういったことで指定管理者制度を活用していきたい、そのように考えているところでございます。 ○委員長 水島委員。 ◆水島道徳 委員 ちょっとあれですけれども、今後やはり財産の部分に対しては行政がしっかり管理していく、その上で民間のノウハウを考えた上の力を入れていくという部分では、ぜひ今回に関しては私も文化財保管という意味では芸術文化財団がやるべきだなというふうに思っていますけれども、そういうことであるのであれば、この5年間やっていただいて、次のステップの中で民間にスイッチするのかどうするのかという部分を真剣に考えていただきたいというふうに要望しておきます。 ○委員長 いいですね。               (「了承」と呼ぶ者あり) ○委員長 これより採決いたします。  第70号議案から第74号議案までの5議案については、一括して採決いたします。  本件については、いずれも原案どおり決定することにいたしたいと思います。これにご異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、原案どおり決定いたしました。  なお、報告事項についてもご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、案件第6、文化政策及び観光についてを議題といたします。  本件について、理事者から報告がありますので、ご聴取願います。  初めに、台東区新観光ビジョン中間のまとめについて、にぎわい計画課長、報告願います。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 それでは、台東区新観光ビジョン中間のまとめにつきましてご報告申し上げます。  資料につきましては事前に配付をさせていただきました。その資料をごらんいただきたいと存じます。  まず項番1、審議経過でございます。  第3回定例会の報告以降、台東区新観光ビジョン策定委員会及び専門部会を開催いたしまして、中間のまとめに向けました議論を重ねてまいりました。主な審議事項といたしましては、台東区の観光振興の考え方や観光アクションプランの施策体系、推進体制等についてご意見をいただいたところでございます。  次に、項番2、台東区新観光ビジョン中間のまとめの概要でございます。  (1)といたしまして、台東区の観光振興の理念で観光の持続的発展と位置づけております。  (2)といたしまして、5つの基本方針の位置づけで、アクションプランに共通する柱でございます。詳細につきましては、後ほどご報告させていただきます。  裏面をごらんください。計画のポイントでございます。  ポイント1といたしまして、理念「観光の持続的発展」の位置づけでございます。理念の考え方といたしまして、社会的、文化的、経済的な面で観光が地域に及ぼすプラスの効果を最大限のものとするとともに、区民の生活環境や心理面に与えるマイナスの影響を最小限にとどめることで、観光地として持続的に発展していくことを目指していくということでございます。  また、観光を来訪者の視点と区民の生活向上も重視した魅力あるまちづくりの取り組みとして位置づけ、地域が一丸となって持続的に観光を目指していくことでございます。  ポイント2は、区民の生活向上を意識した取り組みでございます。先ほどの理念の考え方にも共通するもので、観光振興を単に来訪者向けの取り組みとするのではなく、区民の生活向上にもつながる側面も重視した取り組みとして位置づけております。具体的には、前観光ビジョンでは主に観光客の視点から施策の体系を考えておりましたが、新観光ビジョンでは同時に観光を振興していくことが区民生活の向上につながるとの視点での取り組みも必要であるという考えを位置づけるものでございます。  ポイント3は、戦略プロジェクトの取り組みでございます。台東区の観光の課題や可能性に適切に対応した横断的な取り組みといたしまして、7つの戦略プロジェクトの切り口で施策を位置づけ、集中的に推進するとともに、その成果を検証し、各施策の見直しを図っていくものでございます。  ポイント4は、文化、産業の連携による観光振興の推進でございます。歴史文化・生活文化と観光、地場産業と観光それぞれの連携を図り、観光面での魅力の多様化のみならず、文化の継承と新たな創造、産業の活性化といった側面への波及効果が得られる観光振興を目指すものです。  ポイント5は、新たな組織の検討でございます。台東区の観光振興をより一層推進するため、新たな組織の研究に取り組み、組織が担うべき機能や組織形態、その中核を担う人材等について具体的に検討してまいります。  ポイント6は、官民一体の推進体制の確立でございます。計画全体を統括して、効果的、効率的な観光振興を推進するため、「台東区新観光ビジョン戦略会議」を設置し、官民一体の推進体制を確立し、事業展開を図ってまいります。  次に、右側のA3横の台東区新観光ビジョンの骨子をごらんください。新観光ビジョン全体の骨子となります。  一番左の点線のブロックで囲ってある部分でございますけれども、台東区を取り巻く環境の変化といたしまして、内部環境、外部環境に分けて分析しており、課題や可能性について整理しております。  なお、調査等のデータにつきましては、中間のまとめの資料編として後段におさめさせていただいております。  次に、真ん中のブロックでございますが、ここからが本編でございまして、1章から3章までの構成となっております。  第1章では、新観光ビジョンの策定の考え方でございます。  まず台東区を取り巻く環境変化と戦略的な取り組みの必要性として、先ほどの課題や可能性につきまして、台東区観光の今後の機会・脅威、台東区観光の強み・弱みという形で整理をしております。その次に、計画策定のねらい、目標とする姿、理念と基本方針を位置づけております。  次に、右側の第2章、観光アクションプランでございます。ここでは具体的な施策を位置づけるとともに、横断的に取り組む戦略プロジェクトとしてAからGまで7つの切り口で事業を整理しております。  次に、第3章では、推進体制で各主体の役割から官民一体の推進体制、事業の検証方法までを位置づけております。  恐れ入りますが、中間のまとめの本編のほうをごらんいただきたいと存じます。  中間のまとめの2ページでございます。ローマ数字のⅠでございます。台東区の観光を取り巻く環境変化と戦略的取り組みの必要性でございます。  先ほども申し上げましたが、ここで台東区の観光の今後の機会・脅威、強み・弱みという形で課題や可能性を整理しております。  右側の3ページでございますけれども、ここでは先ほどの課題と可能性につきまして、個々の説明を加えるとともに、括弧書きで分析結果等の参考資料のページ、これを記載しております。  次に、6ページをごらんください。  一番下の図の上の3行でございます。ここで台東区の観光を取り巻く環境の変化を踏まえました今後5年間の観光客数の予測数を提示してまいりたいと考えております。現在、分析を進めているところでございます。  続きまして、ページが飛びますが、45ページ、これもA3横の取り組みの体系というものでございますが、そちらをごらんいただきたいと存じます。左側の理念から戦略プロジェクトまでの体系でございます。  まず理念、観光の持続的発展を位置づけております。  次に、目標とする姿といたしまして、キャッチフレーズ的なものを検討しておりまして、ここでは仮にでございますが、「下町・台東から新たな賑わいのステージへ」と記載させていただいております。  次に、右側の5つの基本方針を位置づけてございます。5つの基本方針につきましては、具体的に説明をさせていただきます。  恐れ入りますが、本編のほうの10ページにお戻りいただきたいと存じます。  基本方針1.「台東区が有する多面的な魅力要素に光を当てる」ということでございます。台東区の魅力要素である文化資源や産業資源、観光資源を縦割りで活用するのではなく、連携して相乗効果を意識した一体的な取り組みを進めていくことが重要です。例えば台東区の特徴でもある江戸の伝統工芸は、貴重な文化資源であると同時に、観光振興の魅力要素にもなっており、体験講座などを実施することにより、相互にプラスの効果を発揮するというもので、このような考え方を基本方針として位置づけております。  次に、11ページをごらんください。  基本方針2.「区民の生活向上を意識した観光の基盤を実現する」ということでございます。  前ビジョンでは主に観光客の視点から施策の体系を考えておりましたが、新観光ビジョンでは同時に観光を振興していくことが区民生活の向上につながるとの視点での取り組みも必要であると考えております。例えば商店街において景観整備を行うことやイルミネーションの設置などは区民にとっても快適な生活空間を提供するものと考えており、こういった視点を意識して観光の取り組みを進めるという考え方を基本方針として位置づけております。  12ページをごらんください。  基本方針3.「地域に対する愛着や誇りといった意識の醸成を図る」ということでございます。  台東区では、区民の生活文化や日常の生活そのものが魅力要素となっており、地域への愛着や誇りを高めることを意識した取り組みが重要となります。例えば東京時代祭ですとか上野の夏まつりパレードなど地域イベントや郷土かるた、台東区歴史・文化検定などに取り組むことによって、こうした意識を涵養できると考えております。  さらに、意識の醸成を推し進めることで観光に取り組む人材の育成を目指すことを基本方針として位置づけております。  13ページをごらんください。  基本方針4.「多様な来訪者に対して台東区の魅力を的確にアピールする」ということでございます。  台東区には歴史景観や生活文化、芸術、産業など多岐にわたる魅力要素が蓄積されているとともに、上野、浅草、谷中を初めとする区内各エリアが独自の魅力を持っており、台東区全体として、さまざまな来訪者が訪れております。このような個性的なエリアの特徴や魅力要素を生かしつつ、異なるニーズを持っているそれぞれの来訪者に対して適切に情報発信を行い、来訪者の満足度を高めるとともに、さらなる誘客を図っていくことを基本方針として位置づけております。  14ページをごらんください。  基本方針5.「地域が一体となって観光に取組む」ということでございます。  観光の動きをより力強い取り組みとしていくために、意識の共有を図るとともに、適切かつ明確な役割分担のもと、地域が一体となって取り組み、それぞれにとってメリットのある観光振興を目指します。  さらに、台東区の観光振興を一層推進するための組織体の検討や、長期的にかかわることができる観光専門のスタッフの確保などの取り組みもあわせて推進していくことを基本方針として位置づけております。  以上が5つの基本方針でございます。  申しわけありません。先ほどの45ページの取り組みの体系にお戻りいただきたいと存じます。  今ご説明申し上げました基本方針に沿って、プロジェクトの5つの柱立てをしているところでございます。その柱ごとに施策を位置づけてございます。具体的な施策につきましては、16ページ以降に記載をさせていただいております。これらの事業に関しましては、今回作成するに当たって計画を図るべきというふうに考えているところでございます。  その事業でございますが、中間のまとめの段階において、すべての計画事業について今後5年間という計画期間にわたって財政面の調整が済んでいるものではございません。あくまでも案でございますので、今後財政面も含めた最終案を作成するまでの調整によっては計画の事業量等に変更が出る可能性もあるということをご了解いただきたいと思います。  次に、プロジェクトの体系の縦軸となる戦略プロジェクトを位置づけております。この戦略プロジェクトは、体系で上げている事業をAからGの切り口で整理し位置づけたものであり、台東区の観光における課題や可能性に適切に対応した横断的な取り組みでございます。  恐れ入りますが、39ページをごらんください。  ローマ数字のⅢ.戦略プロジェクトでございます。  A:観光滞在・観光消費充実戦略といたしまして、魅力の磨き上げやストーリー性ある観光コースづくりなどを通して滞在時間と消費の拡大を目指します。  40ページをごらんください。  B:リピーター・ファンづくり戦略、下にそれぞれの関連事業を位置づけております。  C:宿泊客の受入戦略でございます。  次に、41ページをごらんください。  D:外国人旅行者受入戦略でございます。  42ページをごらんください。  E:東京スカイツリーからの回遊性向上戦略でございます。  F:アフターコンベンション誘致戦略でございます。  右側のページでございますが、G:観光まちづくり担い手育成戦略、それぞれ7つの戦略プロジェクトを位置づけているところでございます。  続きまして、47ページをごらんください。  項番2.推進体制の構築でございます。計画全体を統括して効果的、効率的な観光振興を推進するため、観光団体を初め産業・商業団体や区民、NPOなどによる台東区新観光ビジョン戦略会議を設置いたしまして、官民一体の推進体制を確立し、事業展開を図ってまいります。また、個別のテーマの課題解決に向けた取り組みを推進するため、下部組織として専門部会も設置してまいります。  次に、(2)といたしまして、庁内の推進体制を強化するとともに、48ページになりますが、文化産業観光部の強化も図ってまいります。  次に、ローマ数字のⅡ.観光ビジョンの検証でございます。観光ビジョンの検証につきましては、マーケティング調査を活用し、プロジェクトの効果検証や事業見直しを図ってまいります。また、行政評価制度とも連動しながらPDCAサイクルにより進めてまいります。さらに、これらの検証作業におきましても、戦略会議を通して実施してまいります。  次に、48ページ以降につきましては、資料編という形になってございます。  大変恐縮でございますけれども、一番最初の資料にお戻りいただきたいと存じます。  その資料の裏面になりますが、項番3.今後のスケジュールでございます。12月中旬から1月の上旬にかけまして、「広報たいとう」やホームページ等でパブリックコメントを実施いたします。  次に、シンポジウムでございますが、前回のご報告で12月に実施する予定でございましたが、新観光ビジョンを多くの方々に知っていただき、行動につなげていただくために、3月に実施をさせていただきます。委員の皆様には、内容が確定次第ご案内を差し上げたいと思っております。同じく3月になりますが、新観光ビジョンの最終の策定、周知をさせていただきたいと考えております。  次に、本委員会への次回の報告でございますが、平成22年第1回定例会の文化・観光特別委員会に報告をさせていただきます。その報告でございますが、パブリックコメントを反映した最終案をご報告させていただきたいと考えているところでございます。  大変長くなりましたが、新観光ビジョンの中間のまとめのご報告とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。  杉山委員。 ◆杉山光男 委員 大変大事なビジョンですから、大変長くなりましたと言うけれども、極めて短時間で、これですっと通してしまっていいのかなという感じがしています。  それで、幾つかお尋ねしたいんですが、1つは、先ほど論議になりましたいろいろな施設について、一生懸命探しているんだけれども、余り記述がないのかなと思っているんですが、例えば下町風俗資料館なんていうのは非常に狭くなっていますし、もうちょっと拡充する必要があるのではないかというのが、たしか自民党さんの質問にもありましたよね。そんなこともありましたので、そういう位置づけはどうなっているのか。例えば奏楽堂なんかは東京藝術大学の森の中にあるうちはよかったけれども、ああいう道路っ端に出てくると、外の音が入ってくるわけですよ。本当にいい木造のいい音楽堂ですから、ああいうものを本当に拡充していこう、あるいは活用していこうという話になったらどうするのかという、そういう計画があってもいいというふうに思います。  それが1つと、それから先ほど子規庵の話がありましたけれども、区内には例えば大名時計博物館だとか、いろいろございますよね。そういう民間のいろいろなもの、施設等についての活用というのは、ちょっと見当たらないなというふうに思っています。  それから、上野公園についても、いろいろ議会でも繰り返し取り上げておられる方がいらっしゃるパンダの問題と上野動物園の問題、これもない。
     一方で世界遺産の登録が観光のトップにあっていいのか。これはもう逆効果になるのではないかなという感じがしないでもありません。  それから、部長が両方担当しておられるので、この所管ではありませんけれども、少なくとも産業ビジョンもこういうのをつくってほしいなと思いますし、そういう点で例えば区民の生活向上を意識したというふうになっていますけれども、商店街のイルミネーションなんて本当に効果があると思っているのかどうか。例えば共産党事務所があるせんわ通り商店街というのにイルミネーションがついているんです。夜10時ぐらいまで会議をやって、商店街に明かりがついているのは共産党の事務所とイルミネーションだけと、これ一体幾らかかっているんだと。しかも、冬でしょう。寒いんだよね、見ると。寒々とする。  それから、上野と浅草にまたイルミネーションをことしもやるんだかどうだか知りませんけれども、やるでしょう。本来イルミネーションといったら、丸の内にあったようなあのぐらいでないとイルミネーションと言えないんだよね。上野、浅草だって、冬見ると寒いぐらい。そういうものを簡単に位置づけてしまっていいのかなという疑問があります。  以上、ちょっとお答えいただけるようでしたらお願いいたします。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 まず個々の文化施設それぞれの活用とか、そういうことが入っていないということでございますが、この計画、ビジョンという位置づけでございますので、各地区の特性とか、そういうところではなくて、共通の課題といったところ、そういったところに対応する形で事業展開を考えているものでございます。  それから、2点目の民間施設、いろいろな魅力要素があるということでございますが、これは資料編の96ページ以降に観光資源の状況の調査をさせていただいております。これはそのうちの一部だけをまとめさせていただいたものでございますが、こういった形で集めさせていただいた資料につきましては、今後観光資源のデータベース等をつくらせていただきまして、ホームページによる観光情報の発信とか、そういうものに役立たせていただきたいと思っております。  産業につきましては、ご意見ということでお伺いしてよろしいでしょうか。           (「委員会違うからいい」と呼ぶ者あり) ○委員長 他に。  杉山委員。 ◆杉山光男 委員 その個々の問題だからという話だけれども、例えば浅草通りシンボルロードの整備だって書いてあるではないですか。それから、今度は演劇祭をやるんだとか映画祭がどうだとかいうのがここにも書いてあるから、芸術文化財団にやるのか民間にやるのかといろいろ論議をしたようなそういう施設をどう活用していくのかというのは本来こういうところで展開しなければ、何のためのビジョンだという何か都合の悪いところは除いてしまうみたいな、都合のいい、すごい簡単なところだけ書いておくというのは、そういう姿勢が何か見え隠れするような感じがするんです。ですから、やはりもう一度ちょっとこれは中間プランですから、いろいろ論議をしていただきたいと思います。  それから、民間施設についての話なんですが、どこかに展開をしろと言っているだけではないんですよ。やはりそこの団体がそれぞれどんな苦労されているのかというのを、定期的に懇談もしてつかんで、それに対する適切な援助が必要ではないかというふうに思うんです。そういう点で、きちっと位置づける。位置づけるというのは、何かマップにかくという話ではないんでよ。そうすればいいという話ではない。  例えば私なんか心配しているのは大名時計博物館なんか今後どうされるのかな、というふうに思いますよ。それから、子規庵もたまたまこういう大河ドラマで取り上げられた、いろいろ取材もあるので、あるいは応援される方も出てきたので何とかなっていると思いますけれども、やはりそれぞれ困難を抱えているんですね。そこを正確につかんで、それをどういうふうに区民のために、あるいは観光のために活用していくのかという、そこをもう一歩突っ込んだ、そういう対応が必要かと思いますので、これは中間のまとめですから、何かひとつ検討していただきたいと要望いたします。 ○委員長 池田委員。 ◆池田清江 委員 これ中間のまとめということで、本当に課長が、あるいは関係者が大変なご努力をしてこのようにまとめられて、本当によくまとまっているなと思うんですけれども、特に今回は以前と違って、要するに観光者の視点というよりも、区民の生活向上にもつながる側面を重要視したというところが大きな一つのまた試みかなと思うんですけれども、やはり一番大事なのは区民の意識がどこまで高まっているかということだと思うんですね。特に上野とか浅草とか、あるいは谷中とか、そういったところは、住んでいる方々が非常に自分の地域は郷土愛といいますか、観光地域なんだという意識のもとで生活をしているんですけれども、それ以外の地域の方々が台東区全体として観光立国、台東区は観光のまちなんだというような大きな意識、うねりがなければ、やはり大きな意味での文化・観光を推進していくというところにつながっていかないのではないかなと思うんです。そういう意味で区民意識というのが、行政がどんなに指導して推進しても、区民意識が高まっていかなければだめだということは、むしろ区民意識のほうが観光なんだということを強めていくには、やはりもっともっと一つの手だてというものがあっていいのではないかなと思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 台東区は古くから観光客を受け入れているということから、ほかの地域と比べても、受け入れに対する意識は高いのではないかなというふうに考えております。  資料の112ページでございますが、受け入れに当たって今後取り組みたい活動ということで、これも区民の意識調査をさせていただいておりますが、特に意識してやられているということではないと思いますが、その中においても、やはり道案内を心がけるですとか、まちを美しく演出するだとか、そういった気持ちをお持ちの方がいらっしゃいます。やはり観光客の受け入れに当たっては、そういった意識を醸成し、高めていく必要があるということで、本編の27ページ以降になりますが、やはり地域への愛着や誇りに基づくおもてなしを向上する必要があるということで、アクションプランの一つの柱になっているということでございます。  その中でも、やはりおもてなしに向けまして講習会の実施ですとか、またボランティア等を通じてそういった愛着をはぐくむですとか、いろいろな取り組みを盛り込んでいるところでございます。 ○委員長 池田委員。 ◆池田清江 委員 例えばここに外国人来街者というのが非常にふえてきているということで、今後、平成22年までには外国人旅行客1,000万人を目標にするんだと。平成32年までは2,000万人にするという大きな目標を掲げているのにもかかわらず、例えば三ノ輪地域の方々――三ノ輪地域は観光資源が余りないと思うんですけれども、外国人の観光客が非常におりてくる。このごろすごくふえてきているんですよ。それに当たって、三ノ輪地域の人たちが観光ということの意識を高めようと思っても、例えば案内板が英語でなかったり、あるいはホテルなんかを聞かれるということが多いんですけれども、もちろん地域の方は英語がわからないということで非常に困っているんですね。もうお隣のカレンダー屋さんなんかも、何人に聞かれているかということで、よく伺います。たまたま私に聞かれることあるんですけれども、つたない英語で何とかホテルはこうですよと説明するんですけれども、ほとんどの方が困ってしまっているというような状態。そういう地域が一体となって観光に取り組むとビジョンに掲げていても、そういうところが何か整備がおくれているのではないかなと思うんです。  あるいは今、中国人の観光客が、観光というよりも買い物ツアーで秋葉原に多いというところで、ではその人たちが買い物が終わった後、一体どこに今後行くのかと。上野に来てほしい、あるいは動物園に来てほしいとか、あるいは浅草に来てほしいとかという、そういった流れの方向性というか、その辺もつかんでいらっしゃるのかなという感じもするんですよね。その辺どうでしょうか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 これは資料編の52ページになりますが、国の動きをまとめさせていただいております。その中で池田委員がおっしゃられました平成22年までに1,000万人、平成32年までに2,000万人という目標が掲げられてございまして、またこれを促進するという方向に向かっているということから、外国人観光客については非常に増加が予想されるところでございます。  三ノ輪におりられる外国人でございますが、簡易宿所で外国人観光客を受け入れてございますので、そういったところに向かうときによく聞かれるということでございますので、今後基盤整備の中で、そういった案内についても考えていきたいと思っております。  外国人につきましては、前ビジョンにおきましても受け入れに対する基盤整備ということを掲げておりましたが、今回につきましては国の状況等もありますので、より一層、基盤整備に力を入れていく必要があると思っているところでございます。 ○委員長 池田委員。 ◆池田清江 委員 要望でありますけれども、本当に限られた財政の中でどこまでできるかという問題ですけれども、そういった細かい配慮というところで外国人の行動範囲というところもよく見きわめて、そういった整備もしっかりと今後図っていくところを後半のビジョンのまとめに入れていっていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○委員長 石川委員。 ◆石川義弘 委員 この間も実は質問させていただきましたが、今回も同じような質問なんですが、一番後ろの年中行事をちらっと見てもらうと、やはり現実の話として観光連盟がないところは載っていない。それから、例えば新戦略会議というところ見てみると、このメンバーの中にも観光連盟とか基礎団体がないところは載ってこない。そうすると、現実問題として、この中で先ほど話した奥浅草、山谷というようなところのものはほとんど載ってこない。今も山谷がどうだこうだという話出ていますけれども、現実でいくとそういう数字として出てしまう。これは今までどうやってつくっていたかというと、これは浅草観光連盟、上野観光連盟が中心となって商店街連合会が中心となってつくるとこういうふうになるんですよ。当たり前の話です。これをどうするかという話をもう少ししっかりしていただきたいと思うんですが、この辺はどうでしょうか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 この行事につきましてでございますが、今回的確な情報発信ということで、38ページになりますけれども、イベントですとか行事のデータベースをつくろうということで検討を進めております。こちらにつきましては観光連盟だけではなく、町会ですとか、そういったところも含めて全体の情報を収集したいと思っておりますので、観光連盟に頼ることだけではなくて、いろいろな情報、例えば盆踊りの情報ですとか、そういったものの発信にもつなげていきたいと思っているところでございます。  121ページにまとめさせていただいたのは、年中行事の一例ということでご理解いただければと思います。 ○委員長 石川委員。 ◆石川義弘 委員 そういう話ではなくて、実は根本的なこういう計画をつくる段階のところで、どうやってそれを吸収していくのかという話をしているので、細かい行事を幾ら出せといえば、こんなのでは台東区内で何ページになってしまうかわからないではないですか。そういうことではないでしょう。きちんとしたものをどうやってつくっていくのかに当たって、どういう情報をうまく仕入れていけるのかと、そこを根本的に考えてもらいたい。  例えば――私、藤平委員長のかわりではないですけれども、奥浅草を考えたときには浅草組合という組合があって、ここの組合長が入ってこないというのはおかしいですよ。これ特に外国人誘客なんていったら、昔から富士山、芸者というのは決まっている話だし、これは入ってこなくてはおかしいではないですか。例えば個別に名前を挙げてはいけないけれども、京都やなんかでは、みんなそういうふうにやっていますよ。嫌なところを抜くのではなくて、現実どうやってそこを吸収していくのか、どうやってそういうところから引っ張り出してくるのか、そこがどうも見えないんですけれども、これは見せるような方針でやっていただきたいと思って言うんですけれども、もう1回。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 この観光振興を推進するに当たりましては、やはり特定の団体だけではなくて、いろいろな方々の協力が必要だということで、そうしたことから官民が一体となって進めようということで考えております。その中で、先ほどの意見にありました戦略会議のメンバーということでございますけれども、これはやはり団体自体がありますので、そういったメンバーには加わっていただきますが、その中で観光のまちづくりの視点ということも考えてございまして、そういった観光まちづくりの推進に当たりましては、やはり地域の方々の意見を聞きながら進めていかなければならないというふうに思っております。  それから、観光を推進するに当たりましては、既存の組織だけにとどまらず、新たな組織の検討も必要だということで、そういった組織の検討につきましても具体的な検討を行うということで記載をさせていただいているところでございます。 ○委員長 石川委員。 ◆石川義弘 委員 もうこれは進んでもらわなければ困るので一生懸命やっていただくにしても、この間もちらっと出たように要は観光連盟4つあって、間のところが何もなければつなぐことできないわけですよね。要は、ないところには文化施設もまだまだたくさんあるということ自体を1つはしっかり認識しなければいけない。それから、どうやってそこからニュースを引っ張り出してくるのか。そこのところが非常に難しいというところにまた問題がある。ここをもう少ししっかり考えてほしい。  確かにそこから団体としてだれを出してくるというのは非常に難しいでしょう。それはわかります。難しいのはよくわかる。ただ、だからといって、団体の大きいところ2つから常に抜いてきて、その人たちが話していればこういう形になるのは当たり前の話ですよ。だからこそどうするのか、これが大変難しいと思います。  だから、これはしっかり要望しておきますので、観光連盟や何かがないところの情報をどうやって仕入れてきて、やはり新しい新戦略会議の中には、そういうところからできる限り、何人かを入れて話してもらうようにやっていただけたらいいなというふうに思っていますので、それは台東区として情報をしっかり持っている、品物もしっかりあるということで、お願いしておきたいと思います。よろしくお願いします。 ○委員長 高柳委員。 ◆高柳良夫 委員 取り組みの体系のところですね。これは45ページのところですね。2番のところ、産業と連携した観光魅力の創出で観光滞在・観光消費と書いてあるんですけれども、これ観光と産業というのは非常に台東区の場合は地場産業が玩具とか人形とかありますよね、アクセサリーだとか。これやはりバンダイの本社ですか、あそこの前なんかウルトラマンとか、あそこにもうすごいんですよ。外国人、日本の方もいっぱい見えていますけれども。あれは本当に台東区にとってありがたいことだと思うので、これがこの中に余り取り込まれていないと思うんですけれども、例えば地場産業である玩具一つとっても、玩具屋さんがいろいろな自分たちの財産として、いろいろな玩具の歴史的なものなんかを持っていても、これを観光に台東区のほうは結びつけてあげなければいけないなというところも、それはあるんですね。実は文具なんかもそうなんですけれども。そういったものをぜひ台東区のほうがそれを引き出して、提供したいというところがいっぱいあるんだけれども、どこへ持っていっていいのか、どうしたらいいのかというのを我々も相談を受けても、持っていくところがちょっとわからないので、それを大いに産業と観光がもう密着しているわけですから、台東区にとってもすばらしい一つの財産なんですよね。これをぜひこの観光ビジョンの中に入れてもらって、我々もお役に立てればやりますから、結びつけていただくように役所のほうから向こうへ飛び込んでいってもらいたいんですよね。何か構えてしまっていると、向こうも何か自分たちの営業のために来たように思われてしまうと引いてしまいますけれども、逆に言えば、我々はそれを出してもらうことによって、台東区の産業、観光全部が絶対に盛り上がってくるんですよ。  だから、これをこういう観光ビジョンの中に入れておいてもらうと、あるいは地場産業の玩具や何なりの人たちは、人形も、喜んでくれると思うんだけれども、そこら辺について、ぜひちょっとお考えがあったらどんなふうなあれか、ひとつ。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 地域には現在ある観光資源というふうに認識されているものと、やはりそういったソフトも含めてまだまだ眠っている資源があろうと思います。今回、先ほども申し上げたとおり、観光資源とかの調査をさせていただいておりますが、現実にあるものだけではなくて、区民の生活そのものがやはり非常に大きな観光資源となっているというふうに思っております。そういったことから、今、委員がおっしゃられたいろいろな要素につきまして、こちらも全然だめということではなくて、そういった情報があれば直接どんどんお寄せいただきたいと思いますし、私どもとしても、集めながらそういったものを的確に発信できるような、そういった方策を考えていきたいと思っております。委員のご指摘、大変重要だと思いますので、今後検討させていただきたいと思います。 ○委員長 高柳委員。 ◆高柳良夫 委員 お寄せいただいたらというのではなくて、逆に言ったら、ぜひ観光に関して皆さんのほうが飛び込んでいっていただいて、それで実はこれ言っていいかどうかわからないですが、例えばバンダイさんもすごいエジソン館から買い取ったものとか、世界にないようなものもあるんです。それを向こうは宝の持ち腐れで、どこへどういうふうに持っていっていいか考えているんです。そういうときに、台東区のほうで、ぜひそれを提供ではなくて、使わせてほしいというふうなことでいけば、これは文具もそうだし、人形もそうなんです。それぞれのおもちゃ屋さん、バンダイさんではなくて、タカラさんですか。大きなおもちゃ屋さんは昔からの自分たちのいろいろなものがあるんですね。それが全然利用されていないんですよね。利用されていないと言うよりも、それは台東区だったらば絶対出してくれるんですよ、区ならば。個々だったら商売のあれがあるからだめだけれども、それは飛び込んでいってもらって、ぜひ台東区のために提供してくれないかとかいうような、持っていくような方向でいってもらわないと、我々が間に入ってやるわけにいかないので、その後をしり押しすることは我々できますけれども、とにかく役所のほうが――頭を下げてという言い方おかしいんですけれども、出してくれと、台東区のためにこれだけ観光のために使わせてもらいたいというような姿勢でいってもらいたいと、これは強くお願いしておきます。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 おもちゃ屋関連で一個言っていいですか。今たまたま玩具の話が出たので、私も組合理事ですから、ある程度の情報は持っています。そして、バンダイさんもかなり伸びた会社ですからあれですけれども、戦後の会社ですが、戦前からの一番古い会社が増田屋さんという蔵前にある会社があって、そこに日本で初めてのラジコンから、さらにヨーロッパのアンティークトイから全部あるんですよ。これどうしようという相談が東京都へ行っています、今。台東区飛び越したんです。飛び越されているんです、もう。それで今度、東京都のほうで何かをしようといったとき、台東区からみんな出ていってしまうんです。そこに今度バンダイさんとかがみんな乗っかっていったら、今、高柳委員がおっしゃったようなものが全部流出しますから。東京都では、では文京区で美術館というか、おもちゃ博物館をつくりましょうかとか、では秋葉原が今メッカになってきたからつくりましょうか、千代田区ですよ。そうなっていってしまったら遅いのではないですかというところがあるんですよという現状だけは申し上げておきます。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 私も全く同意見で、京都のマンガミュージアムに視察に行ったときに聞いた話が、何かそういう個展みたいなのをやると物すごい版権がかかるんですって。ウルトラマンを何かやろうと思ったら、そこに物すごい金を払わなければいけないので、なかなかできないという悩みを言っていたんです。そこはもう今、与党の2人の委員さんがおっしゃったとおりだと思うんですね。既にもう橋場にあった日本玩具資料館がどこか埼玉あたりに行ってしまったでしょう、あそこマンションが建ってしまって。             (「つぶれたから」と呼ぶ者あり) ◆杉山光男 委員 だけれども、そういうのが全部行ってしまったわけ。  それから、また産業との関係で言えば、今度はものづくり工房ができましたけれども、資料館がきれいに整備されたんですよね。それから、花川戸にある東京都の靴学校にも資料館がいいのがある。何か観光でみんな台東区民が飯が食えるようなそういう錯覚の話――ここは委員会だからしようがないけれども、全体がそういう錯覚に陥っているのではないかというふうに思いますので、やはり産業は産業で位置づけて、そことどうやって結合させていくかという発想にならないと、もう観光連盟がないところは全部だめみたいな話になってしまうと思いますから、そこはきちっとやっていただきたい。要望します。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 何点か質問したいんですけれども、まずちょっと細かいところで、4ページで「台東区観光の今後の脅威」という中で、それの一番下の4番目、いわゆるインフルエンザの影響と、こう書いてあるんですけれども、またこの新型インフルエンザという、たまたま今の時期にあったような細かいこういう文言があるんですけれども、この文言なんかはちょっと文言訂正というか、これから5年間常にこういうものが、これだけではなくて、ほかにも起こるわけなので、そこら辺はやはり文言訂正されたほうがいいのではないかなと思うんですが、どうでしょうか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 この全体の分析につきましては、現時点での分析をさせていただいておりますが、状況の変化は5年間の間にいろいろあろうかと思っております。そういったものも踏まえて、今後の施策を進めるに当たっては戦略会議を通じて、いろいろ見直しを図っていくということでございます。ここは現時点ということで申し上げましたので、現在でもインフルエンザとかがありますので、それを記載させていただいております。文言につきましては、今後検討させていただきたいと思います。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 あと私は台東区の観光ということで、いろいろといい面、悪い面課題あると思うんですけれども、私は個人的には台東区の観光が通過地点になってはいけないなと思っているんですよ。通過地点とは何ぞやということで、やはり地元に経済の波及効果、地元のお店でお土産なり買ってもらって、それであと例えば数多くある飲食店に入って食べてもらって、そういう切り口がやはり私は一番必要ではないかなと。  今、東京都内も非常に多くの自治体なり、都市がもう観光客、観光客ということで日本人だけではなくて外国人を少しでも取り入れようとして、どこの自治体も一生懸命、特徴を持ったあれで囲い込みをしている中で、やはりどうしても一番デメリットというか、弱いウイークポイントは、私は滞在させるような観光をどうやって今後つくっていくかということの視点ではないかなと思うんですよね。  そういった意味で、40ページに宿泊型の受け入れ戦略というふうにここに書いてあるんですけれども、きょう私は提案が余りできないんですけれども、ここの部分をもう少しやはり真剣に考えていただいて、ホテル業界及び旅館業界ですか、そういうところと今後、新しいどんな取り組みですか、そういうようなところまで踏み込んでいただいて、ぜひ台東区に来る観光客を通過型の観光ではなくて、滞在型の観光に変えられるような仕組みづくりをぜひ私はしてほしいなと思うんですけれども、そこら辺についてのご意見はどうでしょうか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 委員ご指摘のとおり、ここの戦略プロジェクトにまとめさせていただいているものは、そういった視点からまとめさせていただいているものでございます。 消費額を充実すること、そして宿泊客の受け入れを増大していくこと、そういったことが必要だろうということで、ここでまとめさせていただいております。  確かに観光客8割近くが日帰りということで、これを宿泊をふやしていくということによって、やはりそういった経済的な効果等も期待できるのではないかと思っているところでございます。そういった視点で、ここのところをまとめさせていただいておりますが、具体的な施策については今後とも考えていきたいと思っております。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 区内にあるホテルを営んでいる経営者の方たちも、恐らくそこら辺は一緒だと思うんですよね。ですから、やはりそういう関係者なんかと、さらに打ち合わせというか、練っていただいて、いろいろな施策はこれからも考えられると思うので、ぜひそこら辺は重点的にやっていただきたいと、これは要望しておきます。  あと、前回も私、質問させてもらったんですけれども、やはりこういう観光ビジョン、5年間にわたる観光ビジョンをつくる中で、やはり目標値というものを前回も言ったんですよね。今回も目標値はどこにあるのかなということで見ても、なかなか見当たらない。  例えば6ページに、下のほうの表、中段ぐらいに「今後5年の観光客数は、○,○○○万人」という形で、これも検討中になっているわけですね。それとあと、この右側の私が一番大切である目標とする姿のところも検討中になっているわけですね。ここら辺がもう少し具体的な姿というと、私が描いている姿、石野課長が描いている姿、区長が目標としている姿は、みんな違ってしまうのではないかなということなので、ぜひここら辺のことについては検討中ではなくて、数値的なものが入れられるのかどうか、まずそこら辺をちょっとお伺いしたい。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 6ページのこの推計につきましては、その前に分析をしておりますいろいろな状況の変化とかを踏まえまして、5年後にどのぐらい予想されるかを提示させていただきたいと思っております。こちらもあくまでも推計という形でございますけれども、やはりいろいろな変化があってここら辺ぐらいだろうというのを出させていただければと思っております。  そして、先ほどの次の目指すべき姿につきましても、短い文書でこのビジョンの目指すべきところ、それを表現するのが非常に難しい面がございまして、いろいろな視点があろうかと思います。確かに来訪者に向けたものであるとか、区民に向けたものであるとか、そういったいろいろな要素がありまして、どういった表現にしていいのかというところが検討中となっているところでございます。  先ほどの推計の観光客数につきましては、それぞれの施策を展開することで、その推計が内示できるように、そういったことで推計をさせていただくものでございます。  それから、戦略プロジェクトのところには、それぞれの20年度の数値とかも上げさせていただいておりますので、これを経年で追っていくことによって、成果の把握ですとか検証を行っていきたいと、こういうふうに思っております。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 どうしても私がこだわりたいのは、7ページの目標とする姿のところのキャッチフレーズというか、「もっと、きっと、ずっと、台東」、「下町・台東から新たな賑わいのステージへ」、「新たな『にぎわい』を世界へ」と、ここなんかは、どうだれが見ても聞いても、何か漠然としたような形になっているのではないかなと。本当にこれでいいのかなというふうに思うんですね。  ですから、これは検討中ということで決まってはいないとは思うんですけれども、私はさらにこれから来年から始まるもうこの5年間の中での目標のビジョンなんですから、ぜひ区長が選挙のときにも公約で掲げたように18万都市を目指すんだとか、それぐらいの具体的なというか、それが別に達成できなくても、これはやむを得ないと思うんですよ。それはきちんと区民も見ているし、何もやっていなくて数値がいかなかったからどうのこうのなんて、恐らく区民も言わないし、この議会も言わないと思うんですよ。やはりそういうような具体的なものを掲げて、それに対して台東区全体でその目標に向かって努力していくという姿があって、そこで私は評価されると思いますので、その辺はぜひ検討していただきたいというふうに要望いたします。 ○委員長 石塚委員。 ◆石塚猛 委員 先ほどから観光ビジョンということで発言がいろいろそれぞれの方ありましたけれども、何かビジョンですよね、これね。私は北部のことをいろいろ言って、先輩議員からも強い指摘がある。意見は意見でいいけれども、そこにやはりグランドデザインがあって、先の方向性があり、そしてその単なる自分の思いつきではいかん。これ大事なことだと思う。  私はやはり山谷の背景考えていまして、あそこでなりわいをしてまいりましたから、思うに東京スカイツリーが2年後にできる。そのときに、この北部地域にやはり何かをつくらなければいけないということで、私は前から思っていたんですが、水族館や何かをつくるべきだと思っている。水族館はそんなに金かかるものではないんですよ。そんなにびっくりするような金額ではない。そういう意味で、そういうことを考えなければ、ちまちま議論したって変わりはしないよ。上野、浅草のことだって、それは推移しているんだから、人が来ているんですよ。それよりも思い切って100億円200億円借金したって、盛り返せるような事業をやらなければおもしろくないではないですかと私は思っている。特にそういう意味で「いや、全くそれ突飛ですよ。そんな考えありません」と言われると、私はぽしゃってしまうんですが、これはしかし、ともに考えるべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 非常にちょっとお答えが難しいものだと思います。確かに地域を活性化するに当たって、いろいろな考え方がございますので、よくお話をお伺いして、できるもの、できないものを考えていきたいと思っております。きょう初めてお聞きしましたので、今後いろいろお話をお伺いできればと思っております。よろしくお願いします。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 ビジョンで、要は来街者をふやす、ふやす、ふやすという方向で、さまざまな委員の方々がご提案されているんですけれども、減らすという考えはないのでしょうか、と言うと抽象的でわかりにくいでしょうけれども、今定例会にも陳情上がっていますボートピアとか。あえてここで出す話ではないのかもしれないけれども、そのボートピアがかつて出てきたときに、そういうギャンブル財源に頼らないでという議会の方向性もある部分出てきたし、また行政側もそういう話が出てきた。また、ついぞこうやって出てきた。だけれども、まちづくり、観光と考えたときに、たしか以前このJRAも出ていってもらいたいぐらいだと。でも、そんなことして地元の浅草が黙っているのかなと私は不思議でしようがないんですけれども、そういった形の方向性、ビジョンですから、浅草のまちづくりを考えたときに、それではボートピアが来ようが競輪が来ようが、全部そういうものはなしで、逆にJRAも出ていってもらう、パチンコ屋さんも出ていってもらうのか。台東区の地場産業であるパチンコ屋さんまで否定してしまうようなまちづくりをしようとするとか、ビジョンですから、そういった方向性をある程度このビジョンの中に出していくべきものではないのかな。  これをやったら何人人がふえる、これをやったら何人人がふえる、だからボートピアの陳情を見れば1日1,000人ふえるというんだったら、観光ビジョンで考えて人をふやすという短絡的な物の考え方だったら、ボートピアとか入れてしまえば、それはそれでいいのではないかという話にもなってしまうでしょう。だから、ふやすだけではなくて、減らすということの感覚も、ビジョンとして将来のまちづくりということでいったときに論議はされたことはありますか。関連が多分出るでしょうから、あわせてお答えください。 ○委員長 田中委員。 ◆田中伸宏 委員 新観光ビジョンはすごく立派でいいですよね。一番大事なことは、今ボートピアの話も出て、水族館の話も出たけれども、水族館をつくったからいいとか、ボートピアをつくったからいいという話ではないんですよ。実際には、その中身の運用なんですよ。どういうふうに官民一体となって、そういうことを運用できるかという運用の方法もわからなければ、だから端的に表現したのは動物園がそう。上野動物園があって、旭山動物園があって、旭山動物園なんてあんな不便なところに展示方法を変えたことによって、あれだけお客を呼んでくるわけですから。一番大事なことは、そこのところの視点というものを大いにその中で考えていかなくてはならない、このビジョンの中に入れるためにも。要するに運用方法、その中のスクラムの問題であって、そこが物すごく必要なんだという、一つの成功させる要諦だということだけは認識させるような観光ビジョンであってほしいなと、こういうふうに思います。          (「関連していなかったみたいだ」と呼ぶ者あり) ◆田中伸宏 委員 だから、運用方法なんだと、つくればいいという話ではないと言っているわけ。 ◆和泉浩司 委員 つくれとかではなくて、マイナスもあるのかと言っている。マイナス部分の方向をつくったものを考えるかということ。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 今回、観光振興の理念というところ、8ページにまとめさせていただいておりますが、やはり観光振興はプラス面だけではなくてマイナス面も考えられるという、そういった視点を加味してございます。ですので、先ほど来、目標数値ということもありましたけれども、単に何千万人というふうに上げるのがいいのかということは、台東区新観光ビジョン策定委員会の中でも議論がございました。  例えば達成が下水道みたいに100%達成するとか、そういうことが決まっているものであればいいのですが、観光のようにどこまでという到達点がなかなか見きわめにくいものについて、そういった数値を上げるのがいいのかというような意見がございました。同じように観光におけるマイナス面というのも確かにございますので、それをできるだけ小さくしながらプラス面を最大限発揮する。そういった視点が必要だろうということで、今回観光の持続的発展ということが理念として掲げられているものでございます。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 ビジットジャパンキャンペーンでも何でも目標数値はあるんですよ。だから、目標数値は何でもかんでも集めてこれだけ膨らませればいいとかいう問題ではなくて、数値は数値として生かしておいてほしいなと思います。
     ただ、そのマイナスの視点も持っていらっしゃるということなので、その辺でちょっと議論詰めておいてほしいですね。ぼんぼこぼんぼこ陳情とかいっぱい出てきてしまいますけれども、どういった方向で、この浅草まちづくりビジョンとかいうことではなくて、この観光ということでやっていくんだったらば、お祭りがこうだとか、そういうことよりも、この台東区全部に関してどういうビジョンを持ってやっていくから、こういうまちづくりはしません、こういうものは要りませんというようなところまで物を考えて進めてください。そこの大きなところのいわゆるグランドデザインになってしまいますけれども、そういうことを、町の人たちにわかりやく明確に打ち出して。私たちはこういうまちづくりはしません。しないことも明記していただきたい。それは要望しておきます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 今、先ほど私は数値的な目標が必要ではないんですかと。今、石野課長は観光客数についてはこだわらないと、そういうような発言がありましたよね。前にも言ったように京都の観光ビジョンだとか、日本の中で台東区以外もやはりいろいろなところで一生懸命やっている観光地のビジョンなんかを見ると、観光客数だとか、そういう数値というのはやはり出ているんですよ。そういうところの数値の出し方、私は別に目指す数値というのは観光客数だけを言っているわけではないですよ。違う視点での数値の出し方もあるのではないですかということなんですけれども、課長はやはり観光客数、それで全体の戦略会議の中で、そういう確かな意見があったのか、もう1回ちょっと言ってほしい。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 委員ご指摘のように、観光客数を指標として位置づけて目標値を設定していくという考え方もあろうと思います。むしろ今後の観光のあり方を見ますと、そういった数をふやすということだけではなくて、1人の方々、来ていただいた方に長期間滞在していただいて、買い物など多くの消費をしていただく。つまり区にお金を落としていただいて地域の活性化につなげるといったこと、そういったことが重要であるというふうに考えております。そういった考え方のもと、今回、新観光ビジョンにも戦略プロジェクトという切り口で事業の位置づけをさせていただいております。滞在時間ですとか観光の消費額、宿泊者数といったものの数値をマーケティング調査によって定期的に把握していきたいというふうに考えております。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 だから、そういう個別の事業の目標は当然あるわけで、それを全体的にトータルしてまとめるのが、私は全体の目標のあり方というか、数字ではないかなというふうに思うんですよね。これ以上、私言いませんけれども、最終案のまとめの中までにはもう一度、やはり全体の戦略会議だとかあると思うので、ぜひそこでは細かな文まで練っていただきたいなというふうに思っております。  以上です。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 資料のところに、54ページに東京都の方針が引用されていますよね。ここを読むと、とにかくオリンピック中心なんですよ。東京都の方針は今までオリンピック中心だったわけだ。しかも、ここに、例えばオートバイレースとか、もう破綻したものも載っかっているのをそのまま引用するのはどうかと。こんなもの、これが印刷されるころには状況が全然変わってきてしまいますよ。だから、1つこういうふうに――ただ1ページも使って引用するという価値のあるものではないから、そこはちょっと注意をしていただきたいというのが1つと、それ1つ要望でいいです。  2つ目に、アクセスの問題で、1つは注目しているのは八重洲から秋葉原、上野、浅草、両国まで行っているバスがあるでしょう。あれはあれで今後の東京スカイツリーとの関係でも、ある意味非常に大きなファクターになると思うので、ここはどういうふうに、表現が全然ありませんからね、それが1つと、もう一つアクセスの問題で「めぐりん」なんですよ。「めぐりん」は庶民の足として出発して、私どもそう思っているんですが、ところが実際には物すごい金かけてあんな装飾をしたり、土日のほうが利用が大きいというような観光客も使っているという現状もあるわけですが、「めぐりん」についてはどこかに表現がありますか。どう位置づけるのか。この2点お願いします。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 先ほどの交通アクセスにつきましては、24ページ以降で施策として東京スカイツリーからのアクセスということでまとめさせていただいております。  また、「めぐりん」につきましては、今検討を進めているところでございますけれども、まだ具体的な方向性がまとまっておりませんので、記載をさせていただいておりません。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 1つは、東京都が現実に動かしているバスなんかについての関心があるのかということなんですよ、理事者に。というのは、こういうのが通るよという話が、情報が入ったとき、私は産業建設委員会で何遍も聞いたんですけれども、どこにとまるとか、それからどのぐらいの便が走るとかいうような話が全然だれも答えられなかったんです。いかに関心を持っていないか。こういうところにも位置づけられていないというのは、今でも関心を持っていないのかというふうに思うんですね。  それから、「めぐりん」の問題については、それは所管が違うから検討するという話になっても、「めぐりん」がもしここでどういうふうに位置づけられるか、あるいは勝手に位置づけてはいけないわけなんですけれども、今度はまた路線も見直そうという話になっているわけでしょう。そのときに「めぐりん」に幾らかけているかということも含めて、やはり観光面の問題は全然考えなくてもいいというわけにもいかないと思う。現実に先ほど言いましたように物すごい金かけているんですよ、あの格好にするのに。あの格好が庶民の足だったら必要なのか。そういう点では、もうちょっと方針が出ていないからここに書いていないということではなくて、やはり理事者として議会ともよく相談をしながら、どういうふうに活用していくのか、その上で路線もどうしていくのかというのを論議しないと、何か一方でうちは全然関係ありません、だけれども、現実には観光客も随分使っているというだけでは、やはりまずいのではないかというふうに思いますが、その2点お願いします。 ○委員長 都市計画課長。 ◎齋藤充 都市計画課長 東京都のやっております夢の下町バスにつきましては、浅草地域まちづくり総合ビジョンの中で交通アクセスの充実ということを一つの柱にしている関係と、あと夢の下町バスが両国にも行っているということで、今後の考え方について東京都交通局にも何回かお話を聞いているところでございますが、まだ東京都のほうで明確に方針を示していないというところがございます。  交通アクセスの充実につきましては、いろいろな手段を講じまして考えてまいりたいというところでございます。よろしくお願いします。     (「『めぐりん』はだれか答えるの。だれも答えられない」と呼ぶ者あり) ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 いないこと自体が「めぐりん」を全然論議しなくていいのかなというふうに思うんですよ。  それと、都電の延伸なんですけれども、もう一つ都電の延伸。荒川区が浅草までの延伸というので一時期相当アドバルーンを揚げたんですけれども、今全体的に盛り上がっているのは早稲田から六本木のほうへの延伸なんです。ただ、荒川区はまちづくりのビジョンの中で、きちっと都電延伸問題が位置づけられているんですよ。下手すればこれはまた東京スカイツリーのほうに行ってしまうんですよ、台東区が何もならなければ。そういう点では、ちょっと都電問題も含めてアクセス問題というのはもう少し、観光の何かあれをやる、これをやるというイベントの問題ではなくて、もっと総合的に一つ論議をしていただきたいというふうに思います。  これで終わりますけれども、先ほどの東京都の全文引用みたいなのはもう絶対やめたほうがいい。もうオリンピックなんか今さら上げていたって、あと何年……、これ出てくるのは印刷できるのはいつごろになりますか。そのころは結論出ているだろうし、これはずっと残るものですから。  以上です。 ○委員長 にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 東京都のものを資料として載せさせていただいておりますけれども、これは資料という形になっておりまして、東京都はこういうことで観光を考えているということで示させていただいたものでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○委員長 各委員からいろいろ提案なり、またそういう指摘があったわけですけれども、これ中間報告のまとめということで最終報告は来年の3月ということなんですけれども、今の要望なんかは受け入れられる要素があるんですか。  にぎわい計画課長。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 これ私のほうでこの内容を変えるということもできませんし、東京都はこれに基づいて、そういった動きをしていますということの…… ○委員長 そうではないよ、中間報告だよ。 ◎石野壽一 にぎわい計画課長 すみません、全体ですね。いろいろ意見をいただいておりますので、最終まとめに向けてその意見、取り入れられるものは入れていきたいと思っております。 ○委員長 とにかく先ほどから、いろいろこの中間報告に対してのご意見が各委員から出て、かなり厳しい話もあるわけですよ。例えば団体の観光連盟ではなくて、地区代表ですか、その観光連盟のないところはどうするんだとか、いろいろな難しい問題が出てきておりますけれども、この中間報告も、やはりかなりやっている策定委員会、この人たちが頭をやわらかくしないと、観光という面では、東京スカイツリーができてくると、今のようにかなり時代が流れているわけですよ。ですから、そういうところまで配慮ができるような状況でないと、これはこれからの5年間を託すわけですから。  ですから、私が前から言っているように、一番ここの中へ出てこないのが吉原地区の問題なんですよ。あれはおいらん道中として、やはり観光ということを誘客ということで考えたら、これだけ評価を受けている文化というのはないんですよ。それが入ってこないということは、まるっきりおかしな話で、これはぜひ最終報告の中にはあの地区を入れてもらいたい。これはもう強く要望しておきます。  ですから、今のようないろいろな意見がございますので、最終報告まであと半年ばかりあるわけですから、ひとつよろしく十分な審議をしていただいて、立派な5年間、これからの5年間を台東区の新観光ビジョンとして成立するように、ひとつ全力を挙げていただきたいということを要望しておきます。  それでは、昼食時になりましたけれども、これは打ち切っていいですか。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長 ただいまの報告についてはご了承願います。  ちょうど昼食時になりましたので、大変いろいろな貴重なご意見いただきましたけれども、ここで一たん休憩をいたします。午後1時15分から再開いたします。よろしくお願いします。 午後 0時14分休憩 午後 1時17分開議 ○委員長 ただいまから文化・観光特別委員会を再開いたします。  初めに、先ほどの新観光ビジョンの件で文化産業観光部長から一言ありますので、よろしくお願いします。 ◎生沼正篤 文化産業観光部長 午前中いろいろな貴重なご意見をいただきまして、非常に広範囲で、また観光客数の議論であるとか、いろいろな議論をいただきました。策定委員会のほうでいろいろ議論をして詰めてきた中間のまとめでございますけれども、きょうの委員皆様のご指摘やご指示を含めて、また委員会のほうにはかりまして、でき得るものはできるというふうなことで頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○委員長 そういうことで、ひとつよろしくお願いいたします。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、(仮称)朝倉文夫展の開催について、文化振興課長、報告願います。 ◎飯島守人 文化振興課長 それでは、資料2をごらんいただきたいと存じます。  (仮称)朝倉文夫展についてご説明をさせていただきます。  まず、現在朝倉彫塑館の保存修復工事は平成24年度末まで行われるため、この朝倉文夫先生の作品を鑑賞する機会を提供する必要がございます。このため(仮称)朝倉文夫展を開催するとともに、あわせて名勝朝倉彫塑館の価値や修復工事についてPRするものであります。  2.展覧会名及び会場でございますが、展覧会名は(仮称)朝倉文夫展、これは東京藝術大学美術館の3階で行う予定でございます。同時開催といたしまして、東京藝術大学所蔵の彫刻作品を中心とする東京藝術大学コレクション展を地下2階で行います。これら2つの展示会を1つのコンセプトでくくろうということで、現在東京藝術大学側と調整を行っているため、展示会名は仮称とさせていただいております。  3.主催でございますが、台東区、指定管理者である財団法人台東芸術文化財団朝倉彫塑館、東京藝術大学の3者となります。  4.会期でございますが、平成22年4月6日火曜日から6月6日の日曜日までの55日間、約2カ月ということで長期の展覧会となります。  なお、4月5日でございますが、月曜日は特別公開日といたしまして、オープニングですとか内覧会等のセレモニーをできればということで現在調整をしております。  また、当日は東京藝術大学の入学式に当たっておりますので、新入生の方ですとか、そのご家族の方にも鑑賞していただければというふうに考えております。  5.展示内容等でございますが、朝倉先生の代表作である墓守を初め作品数といたしましては約50点、そのほか学芸員によるギャラリートーク、また名勝朝倉彫塑館の価値や修復工事のパネル展示、朝倉彫塑館の記念グッズの販売なども現在検討しているところでございます。  6.入館料は一般が500円、高校・大学生が300円、中学生以下の学生や障害者の方などは無料といたします。料金は、朝倉彫塑館の入館料400円を基本にするとともに、区民の共有財産である作品を、区民を初め多くの方に鑑賞していただくために入館しやすいワンコインの料金ということで、東京藝術大学側と協議いたしまして決定したものでございます。  今後、本展覧会を朝倉文夫氏の作品や朝倉彫塑館を台東区の芸術文化の魅力として発信し、マスメディアにも働きかけを行うなど、本区のにぎわいの創出につないでいけるよう努めてまいります。  説明は以上でございます。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がございましたらどうぞ。  高柳委員。 ◆高柳良夫 委員 大変長い間休館するので、こういった展覧会を東京藝術大学にご協力いただいてやると、非常に台東区にとってもありがたいことだと思うんです。例えば収入、入館料とか東京藝術大学に借りているあれを払うとか、そこら辺はどういうふうになっていますか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 この入館料の取り扱いでございますけれども、こちらのほうは東京藝術大学美術館は貸し館ではないということで、あくまでも大学附属の本来教育研究の発表等の展示をするというのが基本でございますので、東京藝術大学美術館は、そういった収入の仕組みを持っていらっしゃらないということもございまして、また一方、そこを借りる経費ですとか、また光熱水費等も当然かかってくるわけです。そういうこともございますので、入館の収入のほうは東京藝術大学美術館の収入とさせていただくということで、協議の結果そういうことになりました。賃料等をお支払いしないので、その分、入館料のほうを東京藝術大学美術館の収入とするということになりました。 ○委員長 高柳委員。 ◆高柳良夫 委員 そういう形であれば、それはそれでいいと思うんですが、ただ当然朝倉彫塑館の作品は台東区のものであるということですから、当然台東区の朝倉彫塑館のものを置かせているという形で、それはそのいろいろな話し合いの中でやったと思うんですけれども、本来ならば向こうは貸し館ではないから、当然貸してくれることに対して厚意に対してはいろいろな意味でこちら譲歩しなければいけないんだけれども、例えばこれはこれから当然PRしていきますよね、この藝大のこれを使ってやる。例えばの話ですけれども、そういった広告とかPRとかのものに関しては、スポンサーをつけて、その分は何らかの形で台東区がもらうとか――もらうことばかりでいけないんだけれども、全然台東区には入らないということなんでしょうか。それちょっと細かいようで申しわけない。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 この事業は4月ですよね。来年の事業ですよね。来年の事業に関して今歳入がどうだ、歳出がどうだとか、そういう話をしていいのですか。           (「予算委員会を通ったらと言ってないけど、多分」と呼ぶ者あり) ◆河野純之佐 委員 きょうの段階では、私こういうような朝倉文夫展をやりたいと、こういうような暫定的なイメージでやるんですよというので終わりではないんですか。違うんですか。それはどれぐらいかかるとか、そういうのはここで審議する筋合いのものなんですか。           (「報告でしょう」「予算委員会審議がないから」と呼ぶ者あり) ◆河野純之佐 委員 これは来年度予算ですからね。そこら辺の確認だけ。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 この事業はただいま説明させていただきましたとおり、4月6日から始めるということで、もちろん事業そのものとしては新年度の予算の中で対応させていただくんですけれども、その前に当然PR等は4月より前に始めなければならないものですから、そちらのほうは今年度の予算の中で対応させていただくということで今考えております。  それから、先ほど高柳委員のほうからご質問いただきました協賛等を受けながらスポンサー等をつけてはどうかというお話でございますけれども、今の段階ではまだ名称も固まっていないので、いろいろなところに働きかけはできておりませんけれども、今後こういったことを早急に固めまして、その後できるだけ何がしかのPRですとかマスメディア等に働きかけをする中で、スポンサー等がつけられればやっていくという方向で検討させていただきたいというふうに考えています。 ○委員長 高柳委員。 ◆高柳良夫 委員 やはり朝倉彫塑館は台東区のものなんだから、あくまでも台東区のものをここで休館中にやらせていただくということを、台東区のものであるということが全面的に出ないと、何か東京藝術大学のところでやっているから東京藝術大学のもの――もちろん朝倉さんの作品は東京藝術大学にもあると思うんですけれども、そういうふうに錯覚する人もいるから、今は文化・観光のあれですから宣伝の中で必ずPR、スポンサーがつくつかないは別として台東区の朝倉彫塑館だということを常に中に入れていただきたいというのが気持ちなので、スポンサー云々ということは例えば一つの例であれしたわけですが。 ○委員長 要望でいいですね。 ◆高柳良夫 委員 これはもちろん要望なので、それをひとつ決まりましたらよろしくお願いします。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 来年度事業を実際やるとしても準備もありますし、また来年度事業だからといって、審議をしないというのは、みずから審議権を狭めてしまう問題だから、私はいろいろ聞いてもいいというふうに思っています。  そこでお聞きしたいんですが、例えばこういうもの、朝倉先生のものというのは物すごく迫力がありますよね。ただ、そういうものはすごい価値があるものですから、例えば運ぶ費用だとか、当然保険なんかも掛けるんでしょう。こういうものは事前に契約したり何かするんだと思いますけれども、それはどのぐらいかかるんですか。どちらが負担するんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 会場に作品を搬出搬入することですとか、あとそういった搬出搬入する間の保険等はこちらの事業経費のほうに含んでいるということでございます。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 そうすると、幾らぐらいかかるかというのは大体出ているんでしょう。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 今回はこういう枠組みで来年度の当初にこういった事業を進めさせていただきたいという大まかな枠組みとして、やりたいということでご報告をさせていただいております。まだまだ詰めることがございますので、詳しくは来年の第1回定例会の委員会の中でご審議いただければというふうに考えております。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 いや、ただ6日に始めるからといって、5日にさっと行って持ってこられるものではないからね。当然今年度内からいろいろな準備をしたりするものですから、経費もかかると思うんだよね。そこはいいですけれどもね。  それから、開催場所なんですけれども、当然報告があったわけだから、これでいくのかどうなのかというのは委員会として意見を言っておく必要あると思うんですけれども、1つは東京藝術大学のこの会場ですけれども、私はあそこも大変すばらしいものだと思いますけれども、同時にわかりにくいわけですよね、非常にね。一般の市民の方から言って、東京藝術大学美術館はどこかという、まだまだあると思うんです。また、逆に東京藝術大学美術館そのものをいろいろな意味でPRするのでこういうのをやるというのは、それはそれで価値があると思うんですが、例えばデパートなんかでやったら、それはどのぐらいかかるんですか。そういうことも検討しないのでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 朝倉彫塑館を工事のために休館するということで、朝倉彫塑館にある朝倉先生がつくられた作品、しかも大型から小さい猫のような形のものまでありますけれども、今回はできるだけ大きな大型の作品を中心に50点展示をしていきたいという考えがございまして、それをできるのは会場のほうがどうしても限られてまいります。その中で特に東京藝術大学美術館、東京藝術大学と台東区の間では昨年連携の協定も結びまして、また30幾つの連携事業も行っております。そういった信頼関係の中で、ぜひそういう場所を使ってやりたいということと、朝倉文夫先生は東京美術学校の先生でもございましたし、そういった経緯と申しますか、系譜もございます。そういった実績等を重ねて東京藝術大学の美術館でやるということが大変大きな意味があるというふうに考えております。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 東京藝術大学の美術館でやることはいいんですけれども、もっと朝倉彫塑館そのもの、あるいは朝倉先生そのものを検証し、多くの人に知ってもらうという意味で、もう少しやはり集客あるいは知れ渡っているような施設でやるということも検討したほうがいいのではないかな。例えばリンクしてやったって構わないわけでしょう、これが終わってからやるとかね。いろいろなやり方はあるかと思いますから、東京藝術大学の美術館だけではもったいないと言ってはちょっと語弊がありますけれども、それはそれで意義があることも認めますけれども、もうちょっと工夫したほうがいいのではないかなというふうに意見だけ言っておきます。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 先ほどPRを今年度やりますよということなんですけれども、これは当然予算組みはされているんですか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 この朝倉文夫先生の作品展をやることは一応来年度、平成22年度にやる予定で当初考えておりました。ところが、会場の東京藝術大学美術館さんとの協議の中で、できるだけ集客が見込める時期ですとか、そういったもの、スケジュール的なものを調整していく中で、4月当初から6月ということで花見の季節ですとか、それから……
    (「経費が予算化されていますか。されているかされていないかでいいです」と呼ぶ者あり) ◎飯島守人 文化振興課長 パンフレット等につきましては、そういうことで4月になってしまったものですから、当初から予算の中ではやっておりませんでしたけれども、全体の文化振興を図る経費の中から捻出をしていくという形になります。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 ということは、この朝倉文夫展のための個別のやつはつくっていないということで、では概算でどれぐらい今使う金額を考えていますか。概算でいいですよ。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 概算で申し上げますと、今年度PRの経費ですとか、看板等をつくったり、そういったものにかかる経費といたしまして約370万円、平成22年度、展示委託等にかかる経費が約900万円ということで約1,200万円ぐらい。              (「もう1回言って」と呼ぶ者あり) ◎飯島守人 文化振興課長 平成21年度が370万円ぐらい、平成22年度は900万円ぐらいというふうに考えております。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 わかりました。ぜひ多くの方に見てもらいたいなというふうに思うんですが、1つ確認だけなんですが、65歳以上の高齢者の入館料で、よく割引制度みたいなのがあると思うんです。そこら辺のことについては、私は考えたほうがいいのではないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 そもそも朝倉彫塑館の入館料についても特に高齢者の方というのはございませんので、また東京藝術大学美術館の入館料の割引の中でも特に高齢者を手当てはしておりませんので、高齢者の方に割引等はやってはおりません。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 細かい話で申しわけないですけれども、結構細かい話が細かくなくなってしまう場合があるので一応確認をさせていただきたいですが、主催台東区というこの3番のところね。順番もこれでいくんですか。意外とこういう主催共催みたいな部分のこだわりは、結構みんな持っていたりするので、東京藝術大学が一番最後でいいのか、台東区を後ろに持っていったほうがいいのか。はたまた――これは先ほど出た話ですけれども、芸術文化財団朝倉彫塑館は指定管理者でしょう。言ってみれば芸術文化財団というのは業者ですよね。そうすると社会教育館が何かイベントやるときに、これと同じ考え方でいったら、(株)山武今戸社会教育館主催とかになってしまう。台東区は台東区で朝倉彫塑館は朝倉彫塑館でいいと思う。ここに芸術文化財団てわざわざ入れる必要はないと思う、指定管理者なんだから。違うなら言ってくださいよ。私はそうやって思う。業者に預けているからって、その業者名を朝倉彫塑館の頭につけることはないと思うよ。一緒にあわせて答弁ください。 ○委員長 田中委員。 ◆田中伸宏 委員 先ほど指定管理の問題を議論しましたけれども、ちょっと趣意書を見たら、ちょっと指定管理者にするのはおかしいなというのが1点あるんですよ、芸術文化財団というのはね。ということは……          (「そこまで戻しちゃいけないよ」と呼ぶ者あり) ◆田中伸宏 委員 そういうのがあるということ。それは大いにこれから議論の対象になるということだけ申し上げておきます。だから、今指定管理者だからいけないとかという話があったから、だから申し上げているの。こういうふうに理解してください。 ◆和泉浩司 委員 ごめん、田中委員のはちょっと余り理解できなかったんだけれども、ここの部分だけちょっと教えて。これをつけなければいけないのか。 ○委員長 文化振興課長。 ◎飯島守人 文化振興課長 順番は、台東区の所蔵品の展覧会を行うということで最初に台東区を持ってきた。東京藝術大学美術館のほうは、要は場所を貸して一緒にPRをさせてもらうということで、一番最後でいいですよというお話がちょっとあった。それで、真ん中の芸術文化財団の朝倉彫塑館、指定管理者としての役割ということで、こういった企画展を行う役割ということで記載をしているということでございますが、表記の仕方については今ご指摘もございましたし、芸術文化財団と朝倉彫塑館を両方の名称を出すことがいいのかどうか、ちょっと検討させてください。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 そこのところ、しっかりやってください。これ1個の例でこういった形になってくると、次から次へと全部ほかのところで何かイベントをやったときに、台東区の本予算でやっていても、芸術文化財団の名称を全部入れていかなければならないとか、それこそ芸術文化財団が入るんだったら、うちも指定管理者として入れてくれという話が出てきてしまったり、ちょっとずれてしまうから、あえて言っておくだけにしておきますけれども、社会教育館とかなんかも、やたらと指定管理者の名前が目立つようになってきてしまったんですよ、最近ばんばん。そこの行事ですという形で来ていると、社会教育館がやっているのかやっていないのかということもわからなくなってくる。だから、そういうものの抑えのためにも、こういうところに載っけるのは余り望ましくないのではないかなということだけ言っておきます。 ○委員長 いいですね。              (「はい」と呼ぶ者あり) ○委員長 ただいまの報告について、ご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、浅草文化観光センター整備について、観光課長、報告願います、 ◎田中充 観光課長 それでは、資料3に基づきまして、浅草文化観光センターの整備についてご報告申し上げます。  本件につきましては、第2回定例会におきまして新しい観光センターの各階の機能、また平面プラン等についてご報告をさせていただき、会議室の使い方、また2階の情報コーナーの使い方などなど、いろいろご意見も賜ったところでご了承をいただいたところでございます。  その後そういったご意見も踏まえまして、実施設計を進めてまいりました。このたび工事費等について積算がまとまりましたので、補正予算のお願いとともに、こちらのご報告をするものでございます。  項番1.施設概要についてでございますが、敷地面積、延べ床面積、構造等についてはごらんのとおりでございます。参考に別紙といたしまして、パースと平面、立面の図面をおつけいたしました。9月の議会のときにもちょっと補足をさせていただきましたが、6月にご報告した内容とはトイレの配置について変更がございました。結果的に2階以外の各階にトイレを配置するというような状況になっているところでございます。  次に、項番2.予算についてでございます。本年度補正予算をお願いいたしまして、前払い金として2億3,880万円、また平成23年度までの債務負担行為として12億500万円というような金額になっているところでございます。  次に、今後のスケジュールでございますが、今回議会でご議決いただきましたら、12月中に発注の手続に入らせていただきまして、次回第1回定例会におきまして契約議案を提案したいと。そちらでご議決いただきましたら、4月以降、本体工事に着手してまいりたいというふうに考えているところでございます。  雑駁でございますが、説明は以上でございます。              (委員長退席、副委員長着席) ○副委員長(橋詰高志) ただいまの報告について、ご質問がありましたらどうぞ。  杉山委員。 ◆杉山光男 委員 パースがありますけれども、私はまだこのデザインには賛成できないんだけれども、しようがないんだよね。1つは、雷門や、それから前の黄金の雲だとかを一緒に書いたパースだとか何種類かあるんだよね、まだね。こういうものはやはり議会にきちっと出しておいたほうがいいと思うんですよ。パース図があるでしょう、完成予想図が。これと違う角度のものが何種類かあるんですよ。それを見ると、やはりやめようかとなるかもしれないけれども、それは別にして、やはりきちっと出しておくべきだというのが1つの意見で、それをお聞かせ願いたいと思います。  それから、浅草寺から若干の意見が来ているというふうに、ちまたではもっぱらなんですけれども、どうなんでしょうか。その2つお願いします。 ○副委員長 観光課長。 ◎田中充 観光課長 ご質問の第1点目でございますが、パースの種類がご指摘のとおり幾つかございます。必要であれば資料をまとめて事務局を通してお配りさせていただきたいと存じます。  それから、質問の2つ目です。浅草寺からのご意見ということでございますが、10月の末ぐらいに浅草観光連盟を通じまして、浅草寺のほうで新しい観光センターの設計について高さについてちょっとご意見があるというふうな情報をいただきましたので、浅草寺の庶務部長と連絡をとりまして、場を設けていただいて、11月4日と11月21日、執事様――局議とおっしゃるんですね、6名ほどの執事さんのそろった席に出向きまして、今回の観光センターの設計につきまして19年から議論の経緯、また設計コンペの趣旨、またその高さ等にまつわる技術的なお話等々、説明をさせていただいてまいりました。  結果的に浅草寺側といたしましては、そういった手続については、きちっと積み上げてきたことなんだろうけれども、自分たちとしては高さについての違和感はどうも変えようがないと言いますか、そういう意見は持っているというようなことで、今後、区に対して何らかの意見書なのか質問書なのかということについては現在相談をしているというようなことで聞いているところでございます。 ○副委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 パースについては、今、委員長いないから、ちょっと正副委員長で相談して処理をしてください。  それから、浅草寺についてなんですけれども、私ども無骨な共産党ですら、もうちょっと浅草寺とコンタクトを密にしたらどうかというふうに思うんです。西浅草のマンションの問題にしろ、この問題にしろ、どうも座を持ったのは、今度は秋が初めてなんでしょうか。私、整備検討委員会でしたっけ、あれに入っていましたけれども、何で浅草寺の代表がいないのかなというふうに思いました。例えば私たち子どものころは、私は鳥越ですけれども、鳥越のみこしを2階から見るなと言われたんだね。2階から見るなと。それがこの検討だったら、いかにこの雷門仲見世から、それから五重の塔から浅草寺本堂のビューがいかにここでよく見えるかという、そういう論議になっていたわけだ。ちょっと違和感がすごいあったわけですよ。恐らくそういうこともあるのではないかというんだね。浅草寺としては見下ろされるという。それを何か観光ポイントにされるという、勝手にね。  私が言いたいのは、浅草寺との今後のことを考えたら、例えば伝法院のお庭だとか宝物殿だとか、それから本堂裏の広場の活用だとか、いろいろなことで、もう否応なしに今でさえ頼りなんですから、浅草寺頼りという。そこまで言ってはいけないですけれども、連携を密にしていかなければいけないと思います。だから、この問題でも、秋ごろになってようやく意見が来て座を持ったみたいな話というのは、ちょっといかがなものかというふうに私ども共産党でも思います。  だから、そういう点ではこれは区長でしょうか、副区長でしょうか。もう基本的な問題だからね、これ課長クラスの話ではないんだよ、本来だと。いかがでしょうか。 ○副委員長 では、今の話出ましたので、観光課長。 ◎田中充 観光課長 こういった問題について浅草寺と秋に初めてというのはどうかということですが、平成19年の整備検討委員会立ち上げの前に、委員に就任していただきたいというようなことでご相談をしたのを皮切りに、その後、整備検討委員会の節目節目でご報告にも行ってきましたし、そういうご要望あればこちらから出向いて説明もいたしました。今後もご指摘のように浅草地区ほか観光を考えていく上で浅草寺は、非常に重要な位置づけと考えておりますので、これからもいろいろな場面で情報を密にしていくということでは、そのように考えているところでございます。 ◆杉山光男 委員 やはり区政のトップがいろいろな意味で浅草寺ともう少し意思疎通をするべきだというふうに思います。  ちょっと細かなこと伺いますけれども、これ屋上緑化はどこかへ行ってしまったんでしょうか。 ○副委員長 観光課長。 ◎田中充 観光課長 6月の議会のときにもご説明いたしましたけれども、こちらの建物の提案の中では、壁面、また周辺の緑化、また屋上につきましては庭園テラスという形で8階の部分に考えているところでございます。 ○副委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 もう一つ、今後の運営なんですけれども、これは今までの流れからいくと、当然指定管理ということで、どこかにお願いをするかというふうに思いますが、中身の問題がありますでしょう。そうなると、どんなふうな方法を考えているんですか。いろいろ提案をしてもらって具体的にやっていくとか、いろいろなふうに思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○副委員長 観光課長。 ◎田中充 観光課長 この新しい観光センターの運用、中身の仕事につきましては、基本計画のほうでも期待されているように新たなチケット手配であるとか、宿泊の手配であるとか、非常に民間のノウハウを必要とする業務内容が盛り込まれております。そのようなことから、これまでも質問等もいただいているところですけれども、民間ノウハウを活用するという意味では、今お話のあった指定管理、また業務委託、その辺も含めた最善の策を今検討しているところでございます。 ◆杉山光男 委員 そうしますと、一般的な入札ということではなくて、例えば今はやりのプロポーザルをとるとか、いろいろな方法も考えられるんですか。 ○副委員長 観光課長。 ◎田中充 観光課長 その辺も今後、最適な方法を考えてまいります。 ○副委員長 石川委員。 ◆石川義弘 委員 今のお話のついでなんですけれども、スケジュールはそういうのも決まってきているんですか。というのは、もう大体細部は決まってきているので、正直言うと私もその辺は心配している場所があります。というのは、チケット販売だとか、そういうところのスペースの問題とか、そういうところは民間が入らないと決められないというふうに思うんですが、建築が始まってしまったら間に合わないですよね。 ○副委員長 観光課長。 ◎田中充 観光課長 大まかな業務の必要性、部分は、既に幾つかの業者にはヒアリングをしているところですが、実際の家具の部分、カウンターの大きさですとかストック場の使い方、その辺については、これから実際にすり合わせ等ができるものと考えておりますが、いずれにしましても指定管理を導入するということであれば、当然逆算したステップもございますので、来年度の早いうちには一定の方法を決めていきたいなというふうには考えております。 ○副委員長 ほかにございませんか。               (「了承」と呼ぶ者あり) ○副委員長 ただいまの報告についてはご了承願います。              (委員長着席、副委員長退席) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、「第2回したまちコメディ映画祭in台東」の開催結果および次回開催について、観光課長、報告願います。 ◎田中充 観光課長 それでは、資料4に基づきまして「第2回したまちコメディ映画祭in台東」の開催結果及び次回開催について、ご報告を申し上げます。  まず、第2回の開催結果につきまして、目的を再度掲げさせていただきました。地域と共同での映画祭ということで、にぎわいを創出するとともに魅力をアピールしていくというものでございます。また、将来的には演劇祭との同時開催、また映像文化の普及啓発というようなことに貢献していきたいというものでございます。  2番、3番、4番で開催期間、会場、上野、浅草地区、また上映本数23本というふうなことでごらんのとおりでございます。5番でございますが、結果としまして、来場者数8万8,138人というようなことで、こちらにつきましては、内訳は詳細別紙1ということでおつけしてございますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。  また、発信という意味でメディアの取材数につきましては延べ110社というようなことになってございます。  今回の第2回の結果を評価するというようなことで、目的に掲げたそれぞれの項目について大きくまとめてみました。  まず、(1)魅力の発信というような意味合いにおきましては、特色を生かした企画ということで、ほかにないコメディ作品を特集するコメディ映画祭というようなことで、ゲストなども呼んでライブ感を持たせ、また隅田川と雷門というような地の利を生かして、非常に魅力的なレッドカーペットなども実践できたというようなことでございます。  資料をおめくりいただきますと、そういったことで多くの来場者においでいただいた結果、発信という意味ではメディアの露出が雑誌等の66誌を初めとするごらんのようなところで取り上げていただき、評価をされたものかなというふうに考えております。  (2)にぎわいの創出という意味ですが、こちらにつきましては、ほぼ満員のプログラムが7本というような状況でございますが、また初めて開催させていただいた映像のコンペティションでは207作品の応募ということで大盛況でありましたし、また関連イベントとして実施いたしましたお笑いライブや活弁、スクリーンミュージックコンサートなどにも好評を得たというふうに考えております。  また、来場者にアンケートをとったところ、9割以上の方が、こちらにおいでいただいた後に飲食店やお土産店というようなことで、区内を回遊していただいたというようなことを確認しているところでございます。  また、(3)地域との協働という視点につきましては、サポーターの登録はことし54名というようなことで、ふえてきたわけでございますが、こちらの方々にも「したコメかわら版」の制作など企画段階からのご参加をいただけたというような点、また映画開催時期に合わせていただいて、浅草西地区商店街で全国産直祭り等々イベントを行っていただいたことや、周知に当たっては町会や商店街の協力を得て映画祭ポスターの掲示等をさせていただいたということでございますが、最後、課題でも申し上げますが、まだなお一層地域との協働については必要があるなというふうに感じております。  その他としまして、来場者のアンケート結果ということで、詳細はまた別紙2のほうにございます。後ほどごらんいただきたいと存じます。抜粋いたしますと、来場者の9割が首都圏内からのお客だったこと、またお客の中には女性の来場者が多かったこと、また「来年も来ますか」ということにつきましては、合わせますと9割以上がまた来てくれるというような反応だったということ、また「どうやってこのイベント知ったか」ということについてはインターネットが多かったというような状況でございます。  3ページをごらんいただきまして、このようなことで、一方でやはり課題ということでは先ほど申し上げましたが、地域との連携であったり、そのためにも決定時期を早くしたほうがいいのではないかとか、認知度を高める必要があるというようなこと、また上野と浅草地区での内容のバランスもよく精査したほうがいいとか、平日昼間のプログラムについては、内訳をごらんいただくと少し集客力の低いものもあったというようなこと、会場の配置なども効果的な効率的な方法を考えていく必要があるのではないかというようなことを、課題として認識しているところでございます。  こういったことを踏まえまして、第3回への取り組みといたしましては、やはりなお一層町会・商店街等との連携を図っていく、そのためにも早くに大枠を決めて認知度を高めて取り組んでいきたいというふうに考えております。コンペティションにつきましては第1回が好評ということでございますが、今後そういったことが人材の支援体制、また映像文化の振興ということにつながるように内容、また運用の工夫をしていきたいというふうに考えております。  また、内容のバランスということで、次回はクロージングは上野の会場で開催するのがいいだろうというようなことで、会場の配置等をきちっと活用を図っていくというようなことで、次回へ取り組み案として考えております。  おめくりください。4ページ目です。  こちらが第3回の開催に向けての大枠の部分でございます。  開催時期につきましては、ことしと同様9月の同時期ということでは、来年は16日からの5日間というようなことで、開催会場については上野と浅草地区ということです。  開催スケジュールは大枠ごらんのようになっておりますが、クロージングを上野に持ってくるというような工夫を考えています。  そのほか、メインビジュアル、ポスター等で絵をかいていきますが、第1回のしりあがり寿さん、第2回早乙女ケイ子さんに続きまして、現在第3回に向けては吉田戦車氏に打診をしております。  また、短編映像コンペティションにつきましては、募集をなるべく早くしたほうが、よい作品が集まるということでございまして、できれば2月ぐらいから今申し上げましたメインビジュアル等も使いまして、公募等のPRに入っていきたいということでございます。  以上のように、第2回を振り返りまして、さまざまな課題、認識の中で、これらを解決すべく第3回に向けては早速年明けにはPRもしながら取りかかっていきたいということでございます。  報告は以上です。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問ございましたらどうぞ。  杉山委員。 ◆杉山光男 委員 2点お願いします。  1点は、沖縄でコメディ映画祭というのが始まるんです。その情報をつかんでおられたらお願いしたいのと、あわせて各地で映画祭いろいろやっていたでしょう。そういうのがどうなってしまったのか。例えば夕張市が破綻したとき、夕張映画祭というのがえらいいろいろ脚光を浴びたんですけれども、その後どうもやはり完全にやめてしまったのかななんて思って、この自治体が中心になってやっていく映画祭というものの行く末というのかな、どんどん今度は演劇祭も含めて予算がもう1億ぐらいになるんですか。どのぐらいなんですか。そんなにならないですか。どんどん予算が大きくなってくるというような話になると、一体この方向でいいのかどうなのかというのが、各自治体の先行しているもの、あるいは追っかけてきた沖縄のコメディ映画祭なんていうのはすごい魅力的になるんだろうなんて思っているんですが、いかがでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎田中充 観光課長 沖縄の映画祭につきましては、実は台東区が先ほどコメディ映画祭というのが非常にユニークだろうと申し上げましたが、沖縄のほうもコメディを扱うというようなことで、追っかけてといいますか、開催されるというふうに認識しておりますし、それがどれほどの台東区のライバルになるかについては、まだ検証は詳しくは進んでおりませんが、まだ各地でいろいろな映画祭があって、その行く末をということでございますけれども、基本的にこの映画祭につきましても将来的には実行委員会の自立ということを望みますが、もっともっと協賛を得て、もっと認知度が高まる中で協賛を得ながら、そういったことでは自立していっていただいて、そういう方向で発展していけたらというふうには考えているところでございます。
    ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 今後の問題というのが2点目なんですけれども、上野、浅草にこういうふうに集中しなければだめなんでしょうかというふうに思うんですよ。先ほど観光協会がないとかどうだというようなお話も一般質問でもあって、例えばずっと台東区での映画の歴史を見れば浅草が中心ですけれども、例えば三ノ輪文映があったり、入谷金美館があったり、新東京があったり、鳥越キネマがあったりという、そういうのをまだ知っている人もいるし、そういう地域でいろいろなことがやれるのではないかと思うんです。  後の報告になりますけれども、演劇祭なんかは小島のデザイナーズビレッジを60何日間か、相当な期間使ってやるという話になると、そういうふうに使えるんだったら、どこかの学校の講堂だってできるし、私たちの子どものころは公園で映画やったんですよね。それで、いっぱいになると後ろから見て、みんな鞍馬天狗が左利きで刀使っているなんていうの、みんな拍手して見ていたんだけれども、そういうものだってあり得るではないかと。三ノ輪文映という話をテーマにすれば、旧田中小学校の講堂だって使えないことはないだろうというふうに思うんですよ。そういう点ではもっと――何でこれも上野、浅草なのか。むしろ浅草だけならわかるんですよ、私は。浅草の映画というのはわかるんだけれども、上野の東京国立博物館の行ったこともないような平成館まで使うんだったら、もっと校庭だとか講堂だとか社会教育館だとか区民館だとか、もっと使えて地域に……、そうすれば町会の人たちなんかも、ではここでやるからいろいろ協力しようと、こういうふうに展開ができるのではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○委員長 関連があるからちょっと。  石川委員。 ◆石川義弘 委員 私が共産党と関連があるのもやりづらいんですが、実はそういう意味では、ここに第3回の取り組みというところで、町会・商店街と一層連携を図るという文章が出ています。これはやはりいろいろそういう話がありまして、例えばひさご通りのアーケードの下、佐竹通りのアーケードの下というところで、それこそできないかという話はやはり出ています。こういう意味では今もって自治体オンリーでやるのでなくて、やはり商店街と連携しながらやるとか、町会と連携しながらやるというところが、やはりそういうところを置かないと、逆に言うと進んでこないのかなと。やはり連携するには連携する意識を持って使っていかないといけないと思うので、この辺は私のほうもやるのであれば、よくしっかり考えていただければというふうに考えるので、要望と一緒に。 ○委員長 河野委員、関連ですね。 ◆河野純之佐 委員 まさしく課題として認識してある地域との連携の部分なんですね。私も第1回目、第2回目と何回か見させていただいて、地元というか、上映されている地域のところへ行って、地域の人たちに聞くと、一部の人間かもわからないですけれども、全然地域に周知されていないというか、うまく巻き込んでいないのではないかなという感じがしたんですよね。あれは区のほうが単独でやっているからみたいな、そういうニュアンスで言う人もいたので、ぜひここら辺の連携については、やはりしっかりやっていっていただきたいなというふうに思います。  それで、今回1回目、2回目も、この映画祭にかかわるスタッフの人たちは本当に大変な仕事量をこなしていたように私も聞くので、本当にお疲れさまでしたというふうに申し上げますけれども、第3回目をやるに当たって、きょう2回目のある程度の課題だとか、そういうものが出てきたんですけれども、総括みたいなものは1度やる予定があるんですか。私は、これはたしか8,000万円か9,000万円ぐらいかかる大きい事業なわけで、それを第3回目をやろうというようなことで今報告があるんですけれども、本当にこの8,000万円、9,000万円がこの財政の厳しい時期に、また本当にやろうとしているのか。確かに地元の人と連携をとるために早く日程を決めるとか、そういうのは、私はちょっと違うのではないかなと思うんですよね。ですから、ぜひ1度やはりこの1回、2回のきちんとした総括を出すべきではないかというふうに思うんですけれども、そこら辺の考えについてはどうでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎田中充 観光課長 まず初めに、なぜ上野、浅草に集中かというようなことで始まりました。連携との絡みのご質問だと思います。上野、浅草に会場が集中しておりますのは、1つは、映画館の会場が上野と浅草に――上野でいいますと水上音楽堂ですとか、浅草6区のところにある映画館等を活用するという関係で結果的になっているところでございますが、我々も幾つか金美館通りであるとかひさご通りであるとかご指摘をいただきましたけれども、例えばそういった商店会のアーケードの下で、どこか一角でスクリーン出して、暖かい時期ですから納涼ではないですけれども、映画会みたいなものをやるというのも、地元の盛り上がりという意味でいいのではないかとかは、2回に向けては議論したところですが、実現に至っておりません。  ただ、ご指摘のように我々も上野と浅草だけ盛り上げようというつもりは全くありませんので、そういった視点ではチャンスを、いろいろな今具体の提案もいただきましたので、これから含めて検討をしてまいりたいというふうに思っております。  また、最後の総括ということで日程を先に決めるのはどうかと。非常に大変そのとおりでございますが、そういった費用対効果という意味合いでは、もう現在既に来年度予算がどうのという話は庁内でも、すべてを見直しということでは考えておりまして、同じ予算でいけるというふうには毛頭考えておりませんが、効果的な効率的なやり方は常に見直して提案をしていきたいということで考えております。  その総括の形につきましては、今回一応課題・成果ということで、成果と課題認識をして、次回に向けてということで、次回に向けた内容について、具体的なものがこれからでございますので、そういったものが固まってくる段階で、きちっと報告できるかなと思いますが、その経費的なものについての見直しは既にやっているというふうに申し上げたいと思います。 ○委員長 いいですか。  河野委員。 ◆河野純之佐 委員 それで、次の報告とちょっと関連してしまうんですけれども、次の演劇祭の日程を見ると、8月10日から9月20日までやるんですよね、6週間。それとかぶるように9月16日から9月20日の5日間、映画祭をやるわけですね。だから、これにかかわるセクションの人はもう大変な仕事量だし、そういう部分もあるし、私の意見としたら、やはり1回2回この「したまちコメディ映画祭」をせっかくやったのであれば、それなりに定着したのであれば、やはり時期というか、いわゆる周知をさせたほうがいいのではないかと思うんですよ、イベントをね。そこに同じ時期に2つのイベントをやって、何か分散するようなことになりかねないのではないかなと。例えば今まで映画祭に8,000万円使っていたと。今度は8,000万ではなくて6,000万円にして、2,000万円を今度演劇祭に仮にするというような形よりも、8,000万円は8,000万円、場合によったらもっともっとこの映画祭を育てるために9,000万円にするとか、そういうような切り口のほうが私はいいと思うんですけれども、そこら辺の考え方についてはどうでしょうか。 ○委員長 観光課長。 ◎田中充 観光課長 現在、先ほど課題の中でも申し上げましたけれども、会場の配置については検討しておりまして、今1点、集中投入がよかろうという意識、また区全体で盛り上がりたいというプレ的に町でやっていただくような取り組みも含めては、一極集中の方向だけではないというふうには今考えております。その経費につきましても、縮小ありきというよりは、効率的なやり方を常に見直すという意味合いでは、これまでの8,400万円を投入した映画の上映の中に設備的、人的無駄はないかというような意味では、常に見直すのは当然のことでございます。その中で、お客様のほうからも、いろいろあちこち見るのに不便だとか、いろいろな状況も踏まえて会場の配置、また効率的な経費節減について、あわせて見直しているところでございまして、その一極集中という大きな方針については、今はまだイメージはないというふうに思っております。 ○委員長 いいですか。  河野委員。 ◆河野純之佐 委員 次の報告がどうなるかわからないですけれども、私はやはりいいものは拡充というかな、そういうふうにするには、まとめていくべきではないかなと。悪いものはどんどんいろいろな形で分散するというか、そういうような手法を、やはり集中と選択ですか、そういうような形の観点でこの映画祭についてはやっていただきたいし、恐らくこの2つを受け持つ観光課のスタッフというのはある程度限られているだろうし、私はその人たちの現場の人たちの労働力というんですか、それは非常に大変になるのではないかなと。だから、健康面だとか、そういうものについては本当に注意していただきたいなというふうに思います。 ○委員長 いいですか。               (「了承」と呼ぶ者あり) ○委員長 ただいまの報告についてはご了承願います。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 次に、(仮称)第1回したまち演劇祭の開催について(案)、文化産業観光部副参事、報告願います。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 それでは、(仮称)第1回したまち演劇祭の開催についてご報告いたします。  本事業は平成19年第4回区議会定例会において、区長の所信表明で、にぎわいの創出の取り組みとして映画祭を開催し、将来的には演劇祭も同時開催していきたいということで、開催に向けて検討を重ねてまいりました。  それでは、お手元の資料5をごらんください。  項番1、開催目的でございます。演劇祭を開催することにより、国内外から演劇団体を誘致し、新たな客層に、台東区の誇るべき文化である実演芸能に触れ合う機会を創出することで、台東区の魅力を国内外にアピールし、にぎわいの創出を図るとともに、区民が身近に新たな実演芸能に触れ合える機会を提供する。また、映画祭と同時期に開催することにより、効率的に相互の事業を推進し、誘客による文化・産業・観光の振興を図ることを目的としております。  次に、項番2、開催テーマでございます。映画祭のテーマでもある「コメディ」を広くとらえましてメインテーマとし、下町の風情、人情などが感じられる演目とすることで、「笑い」を通じて「にぎわい」を創出できる作品としております。  次に、項番3、事業概要でございます。恐れ入りますが、別紙1の(仮称)第1回したまち演劇祭スケジュール(案)もあわせてごらんになりながらということでお願いいたします。  この演劇祭はスケジュール(案)の2段目に表示しておりますように、平成22年8月10日から9月20日の計6週間を予定しております。先ほどご報告ありましたが、来年度「第3回したまちコメディ映画祭」は平成22年9月16日から9月20日の5日間を予定しており、映画祭と開催の最終日を合わせ、相互事業の誘客による相乗効果を発揮するとともに、各事業を効率的に推進してまいりたいと考えております。  なお、開催会場はスケジュール案の2段目以下に記載しておりますように、台東デザイナーズビレッジを6週間、その他区内の6会場につきましては、上野野外ステージ不忍池の水上音楽堂を皮切りに1週間単位で会場を変え、継続的に公演を実施し、演劇祭全体としてにぎわいの創出をしてまいります。  次に、事業概要のA、自主事業でございます。台東デザイナーズビレッジにおきましては、3階の講堂を演劇などの稽古や公演が行えるよう区で仮設の舞台と客席等を設置いたします。また、出演団体の創作活動を支援するため、隣接する教室も稽古場として活用したり、ちょうど夏休み期間中の小学生などを対象とした区民参加型のワークショップ等も開催するなど、次年度以降の本開催に向けた取り組みを行い、(仮称)したまち演劇祭の周知、浸透を図ってまいります。  続きまして、B、地元協賛事業でございます。演劇祭の開催に協賛いただける区内の既設劇場等において行われている通常営業を「演劇祭協賛事業」として冠を付けさせていただき、まち全体で演劇祭を盛り上げてまいります。  それでは、裏面2ページをごらんください。  C、共通事業でございます。演劇祭全体のパンフレットを作成し、自主事業により誘客したお客様をリピーターとして地元協賛事業に誘導するなど、新たな客層に台東区の誇るべき文化である実演芸能に触れ合う機会を創出することで台東区の魅力をアピールし、にぎわいの創出を図ってまいります。  パンフレットには地元協賛事業の入場割引等の特典を盛り込むなど、誘客につながるさまざまな工夫を凝らしていきたいと考えております。また、ポスター、チラシなどによる告知PRもあわせて実施してまいります。  次に、項番4、実施会場及び実施日程でございます。先ほどご説明いたしましたとおり、自主事業、地元協賛事業とも、ごらんのとおりの会場、日程で実施してまいります。  次に、項番5、運営主体でございます。運営につきましては、計画や実施において柔軟な対応が可能であり、また地域の協力も得ながら進めたいと考えておりますので、実行委員会方式を検討しております。実行委員会を構成する委員といたしましては、地元の既設の劇場、実演団体等を初め観光連盟、商店街など地元の団体及び区職員を想定しております。  最後に、項番6、開催計画でございます。平成22年度はプレ開催と位置づけ、「(仮称)したまち演劇祭」を周知PRしてまいります。次年度以降の本開催時にはメイン会場として仮設テントなどの設置も視野に入れ、より一層の誘客を図ってまいりたいと考えております。  なお、本日の委員会において、開催案についてご了承いただいた後、できるだけ早く平成22年8月の演劇祭開催に向け、「第1回したまち演劇祭」という事業名で後援団体の募集など開催告知等の事務作業を開始させていただきたいと考えております。  また、演劇祭事業の経費につきましては、22年度の新規事業にて予算要求させていただきたいと考えております。  大変長くなりましたが、(仮称)第1回したまち演劇祭の開催についてのご報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長 ただいまの報告について、ご質問がございましたらどうぞ。  杉山委員。 ◆杉山光男 委員 3点。  1点目に、同種の行事がやられている自治体の例なんかをいろいろ研究されたと思いますけれども、どんなものがありますでしょうか。 ○委員長 3点別々。 ◆杉山光男 委員 全部言っちゃうのか。 ○委員長 言ってしまったほうがいいよ。 ◆杉山光男 委員 2点目に、ご了承いただきたいという話なんだけれども、そうなると、きちんと予算も言ってくれないと、幾らぐらいかかるのか言ってくれないと困るんですが、どのぐらいかかるんでしょうか。というのは、先ほどほかの委員からもあったように大体映画祭の総括はどうなっているんだというようなことで、同種のものを、そんなに変わらないものですから、そういう問題が出てくるという話になると、大体どのぐらいの予算を見ているのか。これもずっと続くのでしょうか。しかも、どうもやはり上野、浅草が中心になるなという。上野、浅草だけだなというふうに思います。それが2点目ね。  3点目に、と言いながら、いや、小島が入っているよという話になると、大体こんなことを産業建設委員会が認めるのかと。あそこは大体多目的の講堂として貸しているわけではないでしょう。こんな60日間もですよ、こんなことでと言っては失礼だけれども、全然質の違うものであの講堂を使ってしまっていいのかと大変疑問だし、私は反対ですね。大体そんなこと言うんだったら、旧福井中学校跡地だってまだそんなにぶっ壊しているわけではないから使えるではないか。旧坂本小学校だって使えるではないか。旧田中小学校跡地だって使えるではないか。旧下谷小学校跡地だって使えるではないかと、どこだって使えるのに、こういう全く異質のものを60日間も占領してしまうというのはいかがなものか。  それは大体、先に答弁取って申しわけないけれども、この機会に台東デザイナーズビレッジを宣伝したいとか何とかいう答弁があるかもしれませんけれども、ちょっと違うのではないか。私は反対ですね。産業建設委員会はこれをどうするのか。到底この所管委員会ではないけれども、私はちょっとこんなことは認められないのではないか、という3点お願いします。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 3点今ご質問いただきました。  1点目の他の演劇祭ということですが、特に近隣等もちょっと調査させていただきました。例えば豊島区でフェスティバルトーキョーというのがNPO法人が仕切っている形であります。それと、ほくとぴあ演劇祭、それからよく名前が出てくると思いますけれども、下北沢演劇祭、それと先日ちょっと前回何か文化・観光特別委員会の視察でも盛岡のほうの演劇祭を視察されているということで、その辺もいろいろと調べさせていただきまして、何とか演劇祭として映画祭の同時開催でいきたいと思っております。  それと、2点目の予算につきましては、先ほどの映画祭、朝倉文夫展等にもよるんですが、現時点では一応会場費とかPR費とか運営費等を関係事業者と調整している段階でございますので、予算規模は一応確定はしておりません。いずれにしても、予算につきましては第1回定例会の予算特別委員会でご審議いただければと思っております。  それと、3点目の小島デザイナーズビレッジの60日間ということで、今、委員からお話がありましたが、60日間ということではなくて6週間という形になりますので、まずその点1点あります。  それと、台東デザイナーズビレッジのほかに、今、委員のほうからお話がありましたいろいろな小学校の講堂のお話が出ました。経理課等と一応協議した結果として、各学校とも長期使用はちょっと難しいですとか、現時点で違う形で使っているですとか、そういうことがありまして、結果的に小島の台東ザイナーズビレッジを検討させていただいた次第です。それは、あそこにご入居されている部分の例えばファッション関係とか、以前にもいろいろな映画の衣裳ですとか、そういうところも手がけているデザイナーの方もおりましたので、デザイナーズビレッジの入居者とうまくコラボレーションができるようなことも探りながらというようなことを考えていきたい。それと、あそこの施設につきましても今現在、先日も産業振興課のほうで台東デザイナーズビレッジの入居者のファッションショーとかありましたが、デザイナーズビレッジの入居者とそういうバッティングをしないような形で、この6週間ということで考えさせていただいた次第でございます。よろしくお願いいたします。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 前段の各自治体の例ですけれども、やはり池袋の例なんか私もいろいろ勉強させてもらったことがあるんですけれども、それなりにそういう関係者が区のほうの基本構想だとか何だとかにずっといろいろ入っている中で東京芸術劇場ができるとか、そういう歴史があるんですよね。そういう歴史の中で恐らく中心的な論議が地元の皆さんの中で盛り上がってきた中でやられていますからね。  ところが、映画祭を見ても、例えば大きな団体が浅草橋にもあるでしょう。そういうところの人が委員に入っていても、どうも余りかんでいないとかいうのもあって、こういうのがもう少し準備があって、地元の劇団なんかと論議がずっと積み上がった中でやってこないと、どうもそれが抜きになってしまって、どんどんもう頭だけで考えたもので進むのではないかといって、大変心配をいたしております。意見だけ述べておきます。  ただ、小島の問題についてはすみません、42日間を60日間と大間違いをいたしまして、なんですけれども、ただあそこの人たちに皆さんに区がやりますと言えば、だめですとは絶対言わない。だけれども、入っている大学もあるわけでしょう。そういうことになると、ほかのところが使っているといったって、何に使っているか。私は旧坂本小学校なんか時々使わせていただきますけれども、いすなんかがないとか、いろいろ大騒ぎをしなければいけない話で、そんなに使っていませんよ。旧田中小学校も使っているんですか、そんなに。旧坂本小学校も使っているんですか、そんなに。それから、旧下谷小学校も使っているんですかという話になったら、大体産業用の台東デザイナーズビレッジを演劇や、しかもコメディ演劇に貸してしまうというのはいかがなものかと私は思いますよ。これはここの委員会が中心で論議をする話ではないですから、常任委員会にもうこれ以上は譲りますけれども、どなたが委員長か、どなたが委員か、私は定かではないんだけれども、ひとつよろしくお願いをします。  以上。 ○委員長 ほかにありますか。  和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 見えないんです、余り、どういったものになるのか。プレ開催で予算もかけずに、とりあえずは助走路だからよいのかもしれないんでしょうけれども、それは予算特別委員会の審議でやればいいのかなと思いますけれども、今了承しておいて、今度予算特別委員会で了承できないという話になったら話がややこしくなってしまうなという気がするので、それはしっかりとやっていただきたいなと思っています。  あと、この自主事業はある程度理解するんですけれども、地元協賛事業で「演劇祭協賛事業」として冠をつけるって、一般的にぶら下がりというやつで、例えば名前を挙げていいのか悪いのかわからないですけれども、木馬館とか5656会館でやっている吉本興業とか、あの辺のコメディのお芝居に演劇祭協賛事業と冠をつけて幾ばくかのお金を払うというイメージなんですか。それで、演劇祭をやったという形になるんでしょうか、この地元の協賛事業というのは。まずそこを教えてください。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 ちょっと予算のお話が第1回定例会ということですが、考え方としては区のほうで会場を仮設の会場も含めまして、あと会場をお借りできるところを借りる。その会場を区が負担をして、演劇団体をこれから応募、それから募集等をしていきます。そこの演劇団体にお貸しをして、演劇団体からは一定の参加負担金をいただく。そのかわりチケット収入等はそちらの演劇団体の収入金ということでやっていただきたい。ただ、やはり集客人数ですとか、費用対効果の問題がありますので、ある程度、公募の時点ではどういう演目で開催が何公演できるですとか、そういう中身も実行委員会の中ではかっていきたいとは思っております。それと……          (「それは自主事業でしょう」と呼ぶ者あり) ◎三田昭 文化産業観光部副参事 はい。自主事業の中ですけれども、それで協賛事業の件なんですけれども、協賛事業につきましては、基本的には区のほうでお金を出すとかいうことは考えていません。先ほどの協賛事業のところの既設の劇場から要するに会場をお借りするということで、多少なりとも支援になる。そこに新しいお客様が来ますから、リピーターにつながって、そこの劇場のところの支援につながればなということで考えております。ですから、協賛事業としてお金をかける部分というのは、資料のC共通事業のところにありますパンフレットの費用の中で演目等をご紹介しながら、相互に割引の掲載ですとかということでやっていければなと思っていますので、そんな形で考えております。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 自主事業についてはイメージが出るんですけれども、協賛事業については、いまいちまだわかりにくい。  それで、箱を変えながら冠をつけていくというんだったら、このずっと自主事業をやっている間、そこの交渉がうまくいったら木馬亭に6週間ずっとつけていてもらえばいい話でしょうという感じがするんですけれども、この1週間ずつだか、ずらしていくという意味がよくわからない。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 既設の劇場につきましては、通年通して営業されてということで、なかなか会場をお貸し願えないという部分がありました。ただ、やはり地元を中心に演劇祭という形で立ち上げたいということで、1週間ですけれども、ご協力いただきたいということで、結果、そこの中に既設の劇場等でお話をした結果として、うまく連続して6週間使わせていただけるようになりましたので、2会場で開催したいということで、台東デザイナーズビレッジとということで考えております。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 私が勘違いしているようでした。あくまでも箱を借りて、そこで何か違うことをやるわけね。この文言を読んでいると、「既設劇場等において行われている通常営業を」というと、木馬亭とかそういうところで通常打っている芝居に冠をつけるというイメージのほうが強いんです、この文言だと。だから、5656会館でやっている吉本興業のこの日にちだけを演劇祭とつけるという、「通常営業を開催期間中」という、この文言でいくと今の三田副参事の説明とちょっと違ってくるんだけれども、どっちなんだろうか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 2つの考え方がありまして、ちょっと説明不足で申しわけないんですが、会場をお借りするということで1週間お借りする部分としては、新たな劇団が入ってきまして、新たな客層につながる。それは自主事業として開催します。それと同時に、この6週間の間、この冠をつけさせていただくというのは通常の営業の事業のことです。ですから、通常営業の事業も、パンフレットに例えば8月10日から何日まで通常営業、こういうイベントというか興行をやっていますよと、それをパンフレットで紹介することによって、相互にお客様がリピーターにつながるようなことと、それから今回のこれを機に、通常の営業としてはこんなものやっているんだということで、またリピーターにつながるような形につなげたいなと思っていますので、そういう意味合いの冠です。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 わかりました。それなら、わかりました。だから、6週間ずっとそういった形でプログラムには載っている。この1週間はその箱を借りて自主事業をやるというイメージでいいわけですね。  それと、あと2点なんですけれども、1点でもいいかな。「したコメ」のときも「したまちコメディ映画祭」というネーミングにちょっと違和感を覚えて、2回やって散々「したコメ、したコメ」と聞いたから、少しは耳なれをしてきて、「したまち」というのが正しいのかどうなのか。「したコメ」との継続性というか、一体感というか、そういうことで考えれば、またこれも仮称になっているけれども、そのままごり押しで「したまちコメディ演劇祭」になってしまうのか。仮称のところから、その辺はネーミングに関して論議されていますか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 今、委員おっしゃった部分の名称につきましては、庁内でも検討委員会、それから作業部会、それから進捗管理会議等政策会議でもお話をさせていただきましたが、今、委員お話がありました「したまちコメディ映画祭」というのは、映画祭のネーミングをつけるときに、プロデュースをしているいとうせいこうさんとの兼ね合いもありまして、もうそこの「したまちコメディ映画祭」は「したコメ」という略の名前がイコール映画祭という形での認知が、もう2回でかなりされているということがありますので、演劇祭が同時開催ということで、最初は名称のほうも「したまちコメディ映画祭アンド演劇祭」とか、そういうことも議論したんですけれども、いとういこうさんのほうで、そういう形で、もう「したコメ」はイコール映画祭になっているので、「アンド」とか同じような名称は使ってほしくないというようなこともご意見としては伺っています。  そのほかに名称的には浅草演劇祭ですとか、T.DAS事業ということもありましたので、T.DAS演劇祭ですとか、そういうようなお話もありました。あと台東演劇祭とか、それと、以前に下町ライブのときに下町演劇祭というのをやった時期がありまして、それは漢字の下町演劇祭なんですが、その当時、演劇祭をやっていた方も、まだ演劇団体の中にかなりいまして、下町演劇祭イコール何となく台東区がやっているというところも、まだ残っている部分がございます。ですから、そういうところも相乗的に考えまして、コメディに特化ということではないものですから、「したまち演劇祭」ということで、今回ご了承がいただければ、それで告知等にも入りたいと思っております。 ○委員長 和泉委員。 ◆和泉浩司 委員 名前は結構最初にしっかり論議していかないと、後から簡単に変えられるものではないので、その辺はしっかりやっていただきたいのと、コメディに特化していないとおっしゃったんですけれども、資料2の開催テーマで「『コメディ』をメインテーマとし」と書いてあるんですけれども、どちらが正しいのでしょうか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 この開催テーマに書いてありますのは、映画祭と同時開催ということでコメディをテーマにしておりますけれども、もっと広い形でコメディを考えてということで、逆にシリアスなものではなくて、笑いを通じて、それから台東区の下町風情、人情というようなことで考えております。  4月からいろいろと演劇の団体の方とかお話をしているんですが、こまつ座みたいな演目もあれも一応喜劇だということをおっしゃっていますので、広い意味でのコメディ、笑いを通じたという形で開催させていただければと思っております。 ○委員長 田中委員。 ◆田中伸宏 委員 開催目的に「演劇祭を開催することにより、国内外から演劇団体を誘致し」と、こう書いてあるね。誘致しようということなんですが、その演劇団体がまた浅草でやりたいよと言ったときに、どこでやったらいいの、どうしたらいいと言われたときに、どういうふうに。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 すみません、委員、また浅草でというのは。 ◆田中伸宏 委員 その演劇団体が誘致されて、もう1回浅草でやりたいんだと、ずっと通常で公演したいんだといったときに会場の問題があるでしょう。いろいろなそういう問題がある。だからということでなったとき、相談受けたとき、どこをどういうふうに、どこでやりなさいとか、どうするのかということ。
    ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 今回はこの6週間ということで、地元の既設の6会場、それと台東デザイナーズビレッジで、そこの会場で演劇をやってくれる方ということで、ホームページだとかは誘致をしていくという形で公募していきたいということで考えています。 ○委員長 田中委員。 ◆田中伸宏 委員 そうすると、その団体の方々がやりたいといったときには、そこのところにできるようなシステムというのはできていないでしょう、まだ。これからの話でしょう。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 これから募集の中で、そういう部分を例えばパッケージみたいなことで台東デザイナーズビレッジですと、こういう内容、大きさ、収容人数はこうですとかということで告知をしていきますので、相手方はその内容に合った会場を選んで手を挙げてくるような形になってくると思います。 ○委員長 田中委員。 ◆田中伸宏 委員 私の言いたいことは……                  (発言する者あり) ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 失礼しました。すみません、委員、質問の趣旨を。また、次回の開催ということですね。 ◆田中伸宏 委員 次回ではない。誘致して浅草でやりたいと。誘致するわけでしょう。誘致したいと思っているわけでしょう。この演劇団体が浅草でまたやりたいんだと、ずっと公演したいんだと言われたときに、どこでやって、どういう形になるのかということを聞きたいわけ。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 今、田中委員のお話ですと、この演劇祭が終わった後、また浅草の中で、どこか海外の劇団がやりたいというような場合ということでよろしいでしょうか。その場合につきましては、私どものほうとしても発表の場ですとか、そういうところ抱えているわけではありませんので、例えばやれる場所で浅草公会堂ですとか生涯学習センターミレニアムホールですとか、そういうところをご案内していくということしかできないのかなと思っております。 ○委員長 田中委員。 ◆田中伸宏 委員 大事なことは、これを誘致した後に区でいろいろなメニューを持っていないといけないと思うんです。ということは、平成中村座が浅草寺の裏でやったり、唐十郎が花やしきの裏でやったりしているわけでしょう。区はそういったその団体に対して相談があったときのメニューというか、そういうものをこれから持たないと、やっても意味がないのではないですかということを申し上げている。その辺はきちっと、その目的に合ったメニューをこしらえていないと思うので、今具体的には。これからはそういうことが大事ですよということを申し上げたい。これだけです。  以上。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 先ほど4月ごろから演劇団体から意見を聞いているという話ですが、そういうヒアリングの結果というのは何か文書になって我々に見せてもらえるんでしょうか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 文書になったものはございません。一応、演劇団体的には私どもこまつ座がありますので、こまつ座のところに井上ひさしさんの関係でお話に行きましたが、なかなかお忙しいということで、そこの方からご紹介いただいた今江東区のほうで劇団を主宰している方ですとか、それからあと東京都にご紹介をいただいて、先ほど出ました池袋の東京芸術劇場の高萩さんという副館長さんにお話を伺って、またある方をご紹介いただくとか、それから豊島区の校舎を利用しているにしすがも創造舎のほうを運営しているところですとか、そういうところと協議をした結果でございます。 ○委員長 杉山委員。 ◆杉山光男 委員 また、こまつ座というところが抜きになってしまっているのかな――そこがいいかどうかは別にしてというふうに思いますが、先ほどお名前が出てきましたけれども、映画祭はいとうせいこうさんが仕切っておられる。どこかの企画会社にほとんど丸投げではないですか、私の知っている範囲では。だから、河野委員がいろいろ担当者のご苦労を言っておられましたけれども、ごく一部の方がご努力されているというだけで、これもだれか民間の方が中心について、結局はどこかに投げるという形になるんですか。映画祭と同じような形態をとるんですか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 決して丸投げという形では考えておりません。ただ、演劇の部分で、やはり精通している部分というのを私どもも素人でございますので、演劇祭を実際に主催したところですとか、そういう事業者と接触しながら、あくまでも実行委員会を立ち上げて、実行委員会の中ではかって演目、それから劇団等についても決めていきたいと思っております。 ○委員長 いいですか。  河野委員。 ◆河野純之佐 委員 先ほど田中委員の質問にもやはり通じるものがあるんですけれども、やはり演劇団体を誘致して、それでこの台東区の中で演劇は台東区みたいな形をつくっていこうとしていると思うんですよね。その中で、やはり昔から「演劇のまち浅草」みたいなそういうフレーズがあるように、私は基本はやはり場所は浅草ではないかなと思うんです。  そういうところで、やはり浅草を中心に演劇団体も恐らく公演というかをやりたいと思うわけで、本当にそこのフォローですよね。浅草公会堂が指定管理になって台東区がどういうふうに借りられるのか、それはわからないですけれども、そういうような場所のフォローが本当にできるのか。やはりそういうところまでしっかり考えて、これから練っていっていただきたい。  あと場所については、やはり旧小島小学校の台東デザイナーズビレッジという講堂を本当に使っていいのかなと私思うんですよね。ちょっと疑問に感じるんです。せっかく台東デザイナーズビレッジを何年間もかけてですよ、イメージをつくってきたわけですよ、デザイナー。そういう一部の講堂かもわからないけれども、それよりももっと違ったデザイナーのファッションショーだとか、例えばそういうものをやるとか、だから目的が違うのではないかなと私は思うんですけれども、ここの場所にどうしてもこだわる理由というのは何かあるんですか。 ○委員長 文化産業観光部副参事。 ◎三田昭 文化産業観光部副参事 先ほども杉山委員のときにちょっとお答えいたしましたが、やはりちょっと既設の劇場と同時に6週間、2会場でやっていきたいという考え方がありまして、6週間ぜひ仮設の会場としてはセットしたいと思っています。そういう形で旧田中小学校ですとか小学校のところ、ほかも全部当たってみたんですが、なかなか来年に開催していただける、借りられるというところがここしかなかった部分もございます。  それと、次年度以降につきましての本開催も、まだ会場等というのはこれからプレ開催後にまた協議をしていきますので、ずっと固定ということがどうかということは、また次のステップに上がってくる部分はあるのかなと思いますけれども、とりあえず今回は借りられるというようなことで、台東デザイナーズビレッジの講堂ということで何とかうまく入居者のほうとのコラボレーションも考えながらいきたいと思っております。 ○委員長 河野委員。 ◆河野純之佐 委員 きょうの段階でああだこうだ言っても、あれかもわからないですけれども、やはり1つ意見としたら、私はやはり今まで何年もかけてお金をかけて人もかけて、台東デザイナーズビレッジ、地域の人たちも協力してくれましたよね。そういうような思いがあるという施設だということを忘れないでいただきたい。そこら辺だけ言って終わります。 ○委員長 いいですね。                (「了承」と呼ぶ者あり) ○委員長 ただいまの報告についてはご了承願います。  理事者からの報告は以上であります。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 案件第6、文化施策及び観光について、その他ご発言がありましたらどうぞ。  議長から発言がございます。 ○鈴木茂 議長 議長から特別なあれではありませんけれども、委員長から特別にご下命をいただきまして、ここで議長としてまとめておけということを言われましたので、河野委員、そして高柳委員からも同じことを言われましたので、少々言わせていただきます。  提案する場合に、ぜひ総論をきちんとしていただいて、各論から提案しないでいただきたい。説明をきちんとやっていただきたい。きょうの委員会を見まして、説明課長によって随分進行のぐあいが――進行が早ければいいというわけではございませんでして、きちんとした説明責任を果たしていただきたいことをお願い申し上げます。事前に十分、どういう質問が出るかということは皆さんも何十年やっているんですからおわかりになると思うんです。先ほどの特に観光ビジョンなんていうのは、当然出る質問に対しまして、正対視してくれなくて、例えば具体的に言いますと、浅草橋、柳橋のフィギュアの件とか、これは何度も本会議で質問が出た問題でございまして、その質問等を全然無視しているというふうにしか受け取られません。観光ビジョンにその点、欠落していたということに気づいていないのか。それは各論と入れるか。この辺、当然質問出るということを想定しておいていただきたいということを1つ議長としてお願いいたします。欠落しているのでは困るんです、やはり。  それから、もう一つ大きな問題、審議会の十分な審議というようなことは専門の委員会の人がおやりになっているんですから間違いはないと思いますけれども、私も和泉委員も何人かの議員で区の区民憲章、大変苦い思いをしておりまして、区民憲章で決められたことを議会にかけたとき、議会でだれも賛成してくれない。それにもかかわらず、区民憲章があのように仮名文字の提示されたとき、けんけんごうごうと全区から非難が出ております。それも、議会で阻止できなかったということ、今でもじくじたる思い持っておりますので、専門委員会の専門の先生方がやっているんだから、それが金科玉条ではなくて、例えばあのとき――こちらのフィギュアの件もそうですけれども、もう一つは総論としての観光に関してのとき常に区長がおっしゃっているのは、いきいき、にぎわい、誘客、大勢のお客様に来てもらいたいということ、区長が常にごあいさつの中で観光客4,000万人来ている。2年間で534万人の増加を見たと。世界に類を見ない我が区の観光客の増加だと。大変うれしいと。  しかし、今度は負の面を言うわけですけれども、軽く流しまして、この間、区長から聞いた話では、上野駅公園口の乗降客が山手線の中で増加率が1番だという話を聞きました。それはほかの聞いた人たちがびっくりしていました。それだけ来てもらうということに重点を置いているとき、あたかも質のいいお客さんだけに来てもらいたいというようなとり方の発言はしないでもらいたい。  だから、言い方があると思うんですよ。その点、ビジョンというのは言葉のキーワードというのは大切な重みを持つわけですから、そして全委員からそういう意見は出ているわけでございまして、十分その委員会の意見を反映してもらいたいということを強く申し上げます。  そして、先ほどの区民憲章ではありませんけれども、ぜひ委員会の要望等を審議委員会等で反映していただきまして、適切な意見を集約して、この次にぜひここに報告していただきたい。余計なことを申し上げましたが、委員長がぜひ言えと言いますので、よろしくお願いいたします。 ○委員長 その他ご発言がないようでございますので、おはかりいたします。  案件第6、文化政策及び観光については重要な案件でありますので、引き続き調査をすることに決定いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 ご異議ありませんので、そのように決定をいたしました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 以上で案件の審議を終了いたしましたので、事務局次長に委員会報告書を朗読させます。  なお、年月日、委員長名及び議長名の朗読については省略をいたします。             (川崎議会事務局次長朗読) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ○委員長 これをもちまして、文化・観光特別委員会を閉会いたします。           午後 2時48分閉会...